メタリカのドラマーであるラーズ・ウルリッヒは新たなインタヴューでバンドが弱さをさらけ出すことになった理由について語っている。
メタリカは2016年発表の『ハードワイアード…トゥ・セルフディストラクト』以来、7年ぶりとなる通算11作目の新作『72シーズンズ』を4月14日にリリースしている。
新作のアルバム・タイトルについてフロントマンのジェイムズ・ヘットフィールドはプレス・リリースで次のように述べている。「72の季節。人生の最初の18年間は本当の自分、あるいは偽りの自分を形成します。親から教えられた『自分は何者か?』という概念。自分の人格に関する類型的な分類。こうしたことで最も興味深いのは、こうした核となる信念がその後も考慮され、世界の知覚に影響を与えるということだと思うのです。大人になってからの経験の多くは子どもの頃の経験の再現だったり、反応だったりします。子どもの頃の囚人でありつつ、そうした束縛からの解放であったりするのです」
ラーズ・ウルリッヒはNPRのアリサ・チャンによるインタヴューでキャリアの初期にあったのに手放してしまったものは何かと訊かれて、次のように答えている。「最初に思い浮かんだのは健康に関することだね。深夜に大騒ぎをするなんていうのは、すっかり諦めたね。あと共通しているのは歳をとるにつれて、自分という人間を世間に出すのがすごく楽になった。楽しめるようになったよ。というのも、ステージにいる時とか、バンドのことに関わっている時というのは自分が貢献できていることについて気分もいいし、仲間を失望させてないことも分かるしね」
思いやりのあるお互いのメンバーを気遣った発言が増えていることを指摘されて、ヘヴィ・メタルとそうした繊細さの相性について訊かれて、ラーズ・ウルリッヒは次のように語っている。
「ヘヴィ・メタルにおける繊細さというものとは考えてないんだ。4人の男性が体験を共有してきて、40年近くも経ったということなんだよ。何よりもまず自分たちが楽しめる音楽を演奏している。お互いのことは限りなく大好きだし、一緒に演奏するのも楽しい。弱さやさらけ出すことが楽になったのは、それを誇りに思っているからなんだよ」
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