2024年5月から10月まで全7回の連続上映企画「台湾文化センター 台湾映画上映会2024」が、台北駐日経済文化代表処台湾文化センターにて開催されることが決定した。
本上映会では、日本初上映となる6作品、大阪アジアン映画祭で上映され東京プレミア上映となる1作品の、合計7作品を上映します。上映とあわせ、監督や多彩なゲストによるトークイベントも開催し、台湾社会や文化への理解を深め、新しい台湾映画を発見し、台湾の魅力を紹介します。
台湾文化センターの王淑芳センター長、本上映会キュレーターで映画監督のリム・カーワイより、『台湾映画上映会2024』開催に寄せるコメントが届きました。
5月15日(水)慶應義塾大学では『金魚の記憶』チェン・ホンイー監督と小川紗良さん(文筆家・映像作家・俳優)のトークイベントが、7月21日(日)東京外国語大学では『少年と少女』シュウ・リーダ監督と三澤真美恵先生(台湾映画史研究)のトークイベントを開催いたします。台湾文化センターでは、監督のオンライントークや、多彩なゲストを招いてのトークイベントを予定しています。(台湾文化センターのトークイベント詳細については、後日HPにて発表いたします。)
■王淑芳(台北駐日経済文化代表処台湾文化センター長)
台湾と日本は互いに助けを必要とするとき、いつも家族や親族のように手を取り合って難関を乗り越えてきた。台湾と日本の友好の絆がこれからも強まり、文化・芸術を含む各分野での交流がさらに活発になることを望む。
台湾は地理的、歴史的な背景から、多様で深みのある文化を生み出し、独自の表現を形作っている。その中でも、台湾の映画作品は創作エネルギーが絶えることなく、台湾というこの島の多様な文化や生命力を表すものだ。
今年の台湾映画上映会は近年台湾で話題の作品をセレクトし、台湾文化の名刺として日本の観客により深く理解していただけることを期待している。今後、さらに多くの台湾映画作品が日本での劇場公開上映し、輝きを放つことを期待する。
■リム・カーワイ(『台湾文化センター 台湾映画上映会2024』キュレーター、映画監督)
台湾映画の魅力とはなにか。
中華圏の映画の中でも他とは違うなにかがあり、日本の文化や流行の影響も強く受けながらも、日本映画ともまったく違うなにかがある。その“なにかが違う”ものこそ、台湾映画の最大の魅力でもあるが、それを具体的に説明するのはなかなか難しい。監督の演出や美学、俳優の芝居、物語の構成のすばらしさというだけでは語れない魅力があるのだ。
今回、『台湾映画上映会2024』のキュレーターに就任し、近年の台湾映画をまとめて観る機会を得た。そして多くの台湾映画を観て、台湾映画の魅力とは、おそらく台湾の風土と人情、歴史と深く関係していることを強く感じた。
本上映会では、”幻の映画”とも言われ26年ぶりに再発見された『逃亡者狂騒曲 デジタルリマスター版』から、現在台湾で絶賛公開中の最新作映画『金魚の記憶』まで、全7作品を上映する。多くの方に台湾映画を楽しみながら、”台湾映画の魅力”を発見してもらえることを願っている。
台湾文化センター 台湾映画上映会2024
期間:2024年5月~10月(全7回)
会場:台北駐日経済文化代表処 台湾文化センター/慶應義塾大学/東京外国語大学
主催:台北駐日経済文化代表処 台湾文化センター/Cinema Drifters/大福
共催:慶應義塾大学日吉電影節/東京外国語大学TUFS Cinema
協力:大阪アジアン映画祭
宣伝デザイン:100KG
≪台北駐日経済文化代表処 台湾文化センター≫公式サイト:https://jp.taiwan.culture.tw