メタリカは先日行われたエドモントン公演で亡くなったファンに追悼の意を表している。
現地時間8月23日にメタリカはカナダのエドモントンにあるコモンウェルス・スタジアムで公演を行ったが、VIPファン専用の最前列モッシュピット・エリアである 「スネーク・ピット 」でローンと名乗るファンが公演の最中に亡くなっている。
ローンの死因については現時点で不明だが、友人だという人物のフェイスブックへの投稿によれば、非公開の「医学上の問題」に見舞われ、「心肺蘇生法」も行われたものの、息を引き取ったという。ローンは「ザ・ヴァイキング」というニックネームで呼ばれ、「心やさしい人物」だったと評されている。
メタリカは自身のソーシャル・メディアでローンに追悼の意を表する投稿を行っている。メタリカは次のように述べている。「8月23日金曜日の夜、エドモントンの公演でメタリカのファミリー・メンバーを失いました。彼は健康上の問題で亡くなりました。地上の肉体を離れ、次の冒険へと向かったのです。死は非常に悲しいものですが、彼が最後を願わくば楽しい時間を私たちと過ごしてくれたことに心を動かされています。ローン“ヴァイキング”の家族と友人にお悔やみを申し上げます」
メタリカは12月13日にチャリティ・コンサート「ザ・ヘルピング・ハンズ・コンサート&オークション」をロサンゼルスのYouTubeシアターで開催することを発表している。
今回でこのチャリティ・コンサートは4回目の開催となり、司会は第3回と同じくジミー・キンメルが務めることが決定している。出演ゲスト、アーティスト、オークションのアイテムなどは後日発表される。
2022年12月に開催された第3回は、オープニング・アクトをグレタ・ヴァン・フリートが務め、セイント・ヴィンセント、俳優のロバート・ダウニー・Jr.、プロスケーターのトニー・ホーク、「オール・ウィズイン・マイ・ハンズ」のパートナー団体の代表者も出演し、最後はメタリカのアコースティック&エレクトリックのライヴで締め括られている。チケット代とオークションの収益約300万ドル(約4億7,000万円)の100%が「オール・ウィズイン・マイ・ハンズ」が支援する職業教育、食糧不足支援、災害救助活動、地域の重要な支援に寄付されている。
2017年に設立された「オール・ウィズイン・マイ・ハンズ」は、長年バンドを支えてくれたコミュニティに属する人々の生活を援助することに取り組んでおり、これまでに1,500万ドル以上の寄付を集め、米国内のキャリア・技術教育プログラムに助成金820万ドル(6年目を迎えた画期的なメタリカ奨学金制度を含む)、食糧不足支援に360万ドル以上、全世界の災害救援活動に350万ドル以上を提供している。
先日、メタリカは通算5作目となる通称『ブラック・アルバム』が全米アルバム・チャートに750週ランクインしたことも明らかになっている。