レッド・ホット・チリ・ペッパーズのベーシストであるフリーはクロマグスの結成メンバーであるハーレイ・フラナガンのドキュメンタリーのトレイラー映像を公開している。
フリーは自身のインスタグラムでこの映像を公開しており、現時点でこのドキュメンタリーが映画になるのか、テレビ番組になるのかなど、詳細については謎に包まれたままとなっている。
トレイラー映像の冒頭でハーレイ・フラナガンはナレーションで次のように語っている。「ほぼ50年近くにわたって怒りを抱き続けてきた感じがしている。やっと、それは本当の自分ではないということが分かり始めたんだ」
自身も出演しているフリーは次のように続けている。「暴力と創造性、混沌と混乱に満ちたイカれた物語がここにはある」
トレイラー映像には他にもヘンリー・ロリンズやダリル・ジェニファーが登場している。
トレイラー映像はこちらから。
ドキュメンタリー作品の詳細についてはほとんど明らかにされていないものの、ドキュメンタリーはハーレイ・フラナガンの激動の幼少期、幼少期からドラムを始めた経緯、そして生涯を通して直面した暴力について追ったものになるという。
ハーレイ・フラナガンは1978年、11歳の時に叔母のデニス・メルセデスも在籍していたパンク・バンドのスティミュレーターズでドラマーとして音楽キャリアをスタートさせている。その後はニューヨークのハードコア・シーンで頭角を現すこととなり、1981年にはクロマグスを、1982年にはマーフィーズ・ロウを結成している。
一方、フリーは先日インタヴューで自身の思う「最高のロック・ベース・プレイヤー」について明かしている。
本名をマイケル・ピーター・バルザリーというフリーはテッド・ダンソンとウッディ・ヘレルソンのポッドキャスト『ホエア・エヴリバディ・ノウズ・ユア・ネーム』に出演して、「最高のロック・ベース・プレイヤー」について語っている。
「ポール・マッカートニーが最高のロック・ベース・プレイヤーだと思う。彼は素晴らしいよ。もちろん、いろんな意味で素晴らしい人はたくさんいるけど、ポール・マッカートニーのベース・プレイというのはリリカルでメロディックで、すごく美しいんだよ。聞いたことのある話の一つに、彼はベースを後から入れたというものがある。自分のようなバンドの場合、曲がベースラインから始まることもあるからね。そっちが先か、音楽が先かということだよね」
フリーは次のように続けている。「ポール・マッカートニーにしてもジョン・レノンにしてもジョージ・ハリスンにしても、曲を書いたら、ポールがベースを担当していたわけだよね。最初はライヴでやっていたわけだけど、マルチトラックで後から入れられるようになって、『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』なんかは既にメロディーがあるわけだけど、ポール・マッカートニーはそこにカウンターのメロディーを入れたんだよね。ベースが単なるリズムではなくメロディーになっていて、それが素晴らしいんだよ。ポール・マッカートニーはすごいね」