ANTHRAX、Black Sabbathによる最後のライヴに追加出演することが決定

アンスラックスはブラック・サバスによる最後のライヴに追加出演することが発表されている。

アンスラックスはブラック・サバスが地元バーミンガムのヴィラ・パークで7月5日に開催する最後のライヴに出演することが決定している。

ライヴにはメタリカ、スレイヤー、パンテラ、アリス・イン・チェインズ、ゴジラ、スマッシング・パンプキンズのビリー・コーガン、ガンズ・アンド・ローゼズ、コーンらが出演することが決定しており、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのギタリストであるトム・モレロが音楽監督を務める。

アンスラックスとブラック・サバスは1986年に行われた『セヴンス・スター』ツアーで共演を果たしており、これはアンスラックスにとって初にアリーナ・ツアーとなっていた。アンスラックスとブラック・サバスは2005年のダウンロード・フェスティバルでも共演を果たしている。

「ブラック・サバスは大ファンなんだ」とチャーリー・ベナンテは説明している。「それにブラック・サバスは昔、アンスラックスのサウンドにとっても重要な役割を果たしたんだよ。1986年にサード・アルバムを作っている時にB面曲で、ブラック・サバスの曲をやりたいとなって、“Sabbath Bloody Sabbath”を選んだんだけど、B面曲でもやったし、ライヴでもやった。あれは自分たちにとっても大きなことだったね」

チャーリー・ベナンテは次のように続けている。「カトリックの家庭で育ったから母はブラック・サバスを評価していなかった。ある日、実家に帰ったら、妹にレコード店に連れて行かれたから、ブラック・サバスのTシャツを買ってあげたんだ。『血まみれの安息日』のアルバム・ジャケットが描かれたものだった」

「家に帰ったら、母親がそれを見て、母親はそれを妹に返品させたんだ。家に置いておくことはできなかった。『666』と描かれていたからね。今もブラック・サバスのファンだけど、母親には隠しておかなきゃいけないんだよ」

スコット・イアンは次のように語っている。「8歳の時にブラック・サバスに出会ったんだ。祖父の家で叔父の部屋にいる時だった。叔父は17歳か18歳で、たくさんのレコード・コレクションがあって、壁一面にブラックライトのポスターが貼ってあった。それを見て、世界で最もクールな人だと思ったよ」

「叔父のレコードを漁って、取り出すと、聴かせてくれた。『ブラック・サバス』と描かれたアルバムを手に取ったら、ジャケットが恐ろしい感じで、『ブラック・サバスってどんなのなの?』と訊いたら、叔父は『アシッド・ロックだね』と言っていた。それがどんなものか分からなくて、ジャンルの専門用語なんだろうなと思っていた」

「それで聴かせてもらったら、みんなの知る、あの始まりだよ。雨の音が入っていて、ベルが鳴り、そこにバンドが入ってくるんだ。あんなものはなかった。当時、人生でも最も恐ろしく、ヘヴィなサウンドだったね」

スコット・イアンは次のように続けている。「今聴いても、“Black Sabbath”の始まりは他にないものだよね。10歳の時にギターを始めた。トニー・アイオミからはもちろん影響を受けたよ。“Iron Man”や“Paranoid”の弾き方を学んだ。アルバムを聴いただけだけど、トニー・アイオミは私のギターの先生なんだ」

ヴォーカリストのジョーイ・ベラドナは次のように語っている。「ブラック・サバスは大ファンだよ。長年にわたってブラック・サバスやオジー・オズボーンの曲をいろいろカヴァーしてきた。1986年にはブラック・サバスとツアーもやって、刺激的だった。大きなツアーで、参加できたことに圧倒されたよ」

「ブラック・サバスの最後のライヴ『バック・トゥ・ザ・ビギニング』にアンスラックスも声を掛けてもらえるなんて、すごく光栄だよ」

ベーシストのフランク・ベロは次のように振り返っている。「ブラック・サバスは学校の友人を通して聴いたんだ。すごいと言っていたし、アルバム・ジャケットもすごく恐ろしかったからね。ブラック・サバスで一番好きなアルバムはファーストで、今も好きなアルバムだよ。知るきっかけになったアルバムだし、曲も素晴らしいよね」

「ギーザー・バトラーも大ファンだよ。彼の演奏を聴いて育ったし、今じゃ彼のことを友人と呼べるのは光栄だね。ギーザー・バトラーはベーシストとして大きな影響を受けた一人で、すべてのプレイに美しい音楽性とメロディーを注ぎ込んでいる。彼のベースラインってベースを弾きたくなるんだ。人としても素晴らしいしね」

「このライヴに参加できて光栄だし、声を掛けてくれたブラック・サバスとシャロン・オズボーンには感謝しているよ」

ギタリストのジョン・ドネイズは次のように説明している。「100%、ブラック・サバスのファンだよ。1980年代に育ったから最初はオジーのファンだった。オジーはいつもMTVに出ていたからね。最初にハマったのがオジーで、90年代に10代になった頃にブラック・サバスにハマっていったんだ」

「最初にバンドにハマる時ってベスト盤やコンピレーションを聴いたりもするけど、最初に聴いたブラック・サバスのアルバムは『サボタージュ』で、今も好きなアルバムだね。『サボタージュ』は他の作品よりダークで、聴き始めると最後まで聴いてしまうんだ」

「友人と一緒の大学に行ってたんだけど、朝の3時、4時まで『サボタージュ』を聴いていた。次の日、学校に行かなきゃいけないんだけど、つらかったね」

アンスラックスは今夏にスレイヤーがロンドンのフィンズベリー・パークとカーディフのブラックウィア・フィールズで行う公演にも出演することが決定している。

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