ウルフ・アリスは通算4作目となるアルバム『ザ・クリアリング』を8月29日にリリースすることを発表して、ニュー・シングル“Bloom Baby Bloom”が公開されている。
メジャー・レーベルからはファースト・アルバムとなる『ザ・クリアリング』はグレッグ・カースティンのプロデュースとなっていて、カムバック・シングル“Bloom Baby Bloom”は70年代のサウンドとラテン・ジャズのフレーヴァーを湛えた楽曲となっている。
“Bloom Baby Bloom”のミュージック・ビデオはこちらから。
「ロック・ソングを作りたかった。ロック・ソングのパフォーマンスという部分に重点を置いて、アクセル・ローズのように歌いたかったんだけど、女性であることについての曲も歌いたかった」とエリー・ロウゼルは語っている。
「これまではギターを盾のように使っていた。ギターを演奏することで『バンドの中の女性シンガー』というお約束を拒否したかったんだと思う。でも、今回はロックにおける楽器としての自分の声というものに焦点を当ててみたかった。ギターを置いて、自分がミュージシャンであることを証明する必要がないと思える境地に達したのは解放的なことだった」
“Bloom Baby Bloom”のミュージック・ビデオは、チャーリーXCX、ロビン、クリスティーヌ・アンド・ザ・クイーンズ、フェニックスらと仕事をしてきたコリン・ソラル・カルドが監督を務めている。ボブ・フォッシー監督による1979年公開の映画『オール・ザット・ジャズ』のイメージを使ったミュージック・ビデオは振り付けをエミー賞受賞のライアン・ヘフィントンが担当している。
プレス・リリースで新作『ザ・クリアリング』は「遊び心と真剣さ、率直な物言いと皮肉の両方」があるとして「愛、喪失、人間のつながりを探求してきた姿勢が全世代にとって青春的体験として受け止められてきたバンドによる進歩的な変化」と評されている。
「70年代を彷彿とさせながらも、現在にしっかりと根ざしたクラシックなポップ/ロック・アルバム」だという新作は「フリートウッド・マックが今の時代にロンドン北部で曲を書いていたら、これらの壮大な曲の数々に近いものができでいたでしょう」とも述べられている。
「『ザ・クリアリング』は20代の自由奔放な軽薄さを乗り越え、未来に向かって平穏と明晰さの瞬間を見出すような解放的な感覚が詰め込まれており、人生とアートの両方において新たな10年の断崖に立つウルフ・アリスのポートレイトとなっています」
ウルフ・アリスは先日、5月19日にキルケニーのセット・シアターで、5月20日にコークのキプロス・アヴェニューで、5月21日にリムリックのドーランズ・ウェアハウスでライヴを行うことが決定している。
これらの公演はウルフ・アリスにとって2023年以来のライヴとなっており、バンドは今夏のグラストンベリー・フェスティバルやBBCラジオ1によるビッグ・ウィークエンドに出演することも決定している。