Paul McCartneyやNoel Gallagherら、ストリーミングに関する法律変更を求める公開書簡に署名

Paul McCartneyやNoel Gallagher

多くのイギリス人の大物アーティストがストリーミングの経済事情の改善を求めるボリス・ジョンソン首相への公開書簡に署名している。

アイヴァーズ・アカデミーとブロークンレコード・キャンペーンの協力の下、ミュージシャンズ・ユニオンは公開書簡を発表して、ストリーミングの収入とロイヤリティの支払いに関する法律は音楽業界における「テクノロジーの変化のペースと合っていない」と述べている。ポール・マッカートニー、ケイト・ブッシュ、デーモン・アルバーン、クリス・マーティン、ノエル・ギャラガー、ウルフ・アリスなど、156組が署名している。

国会議員たちは「音楽ストリーミングの経済調査」の一貫でストリーミング・サービスがアーティスト、レーベルなど、幅広い音楽業界に当たる経済的影響を調査していた。

デジタル・文化・メディア・スポーツ省は特別委員会で昨年からストリーミングのビジネス・モデルを調査しており、ソングライターやアーティストへの支払いがフェアなものであるかを調査している。

公開書簡は「UKにおけるアーティスト、ミュージシャン、ソングライターの現役世代に代わって」書かれたものとなっており、政府に「音楽の価値をあるべき音楽の制作者に取り戻す」ために法律を適用することを求めている。

公開書簡では法律が「テクノロジーの変化のペースと合っておらず、その結果、パフォーマーやソングライターはラジオで行われているのと同じ保護を受けられていない」と述べられている。公開書簡は「変えることが必要なのは、1988年著作権,意匠及び特許権法の2語だけで、それによって現役のパフォーマーはラジオで受け入れられている収入の分配を受けることができる」として、「納税者に一銭も負担がかかることはなく、イギリスの納税者の手により多くのお金を渡し、NHSのような公共サービスの収入を上げることができる」と提案している。

ミュージシャンズ・ユニオンの書記長であるホレス・トゥルーブリッジは公開書簡で次のように述べている。「多くのアーティスト、パフォーマー、ソングライターがこの呼びかけを支持してくれることを喜んでいます。ストリーミングがラジオに取って代わったので、ミュージシャンはラジオでかけられた時と同じように作品がストリーミング・サービスで再生された時も保護を受けられるべきです」

「パンデミックの中で世界全体がオンラインへと移行する中で生活のために曲を書いて、レコーディングして、演奏するミュージシャンはテクノロジーの変化のペースと合っていない法律に失望してきました。彼らが登録しているストリーミングからアーティストやミュージシャンの収入がどれだけ僅かかを知ったら慄くことになるでしょう」

「法律を厳しくすれば、ストリーミングはラジオのように仕払いを行うことになり、ストリーミングの収入をあるべきアーティストの手に取り戻すことになるのでしょう。音楽から生み出された収益はその手に渡されるべきです」

アイヴァーズ・アカデミーのクリスピン・ハントは次のように続けている。「ストリーミングでは曲が王様で、ソングライターや作曲家は自分たちの作品の真価を享受できておらず、生計を立てるのが大変になっていました」

「レコード会社は今は単にマーケティング会社です。製造・流通のコストがないため、法外な利益はクリエイターとより平等に分配されるべきです」

「この業界にはアーティストや演奏者、ソングライターを互いに戦わせた残念な過去があります。この公開書簡で一つの声でやっと『もうたくさんだ』と言っているのです。この業界は壊れています。政府はそれを解決すべきですし、それをできる存在です」

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