メガデスのデイヴ・ムステインはメタリカの“Enter Sandman”のリフが盗作であるという説について再び言及している。
デイヴ・ムステインはショーン・ライアンのポッドキャストでメタリカがエクセルというバンドが1989年に発表した楽曲“Tapping Into the Emotional Void”から“Enter Sandman”にリフを流用したという説に触れている。
両者の楽曲が似ていることはかねてから話題となっており、デイヴ・ムステインも20年以上前からそのことを指摘し、2003年にエクセルはメタリカへの法的措置を検討したとも報じられている。
「辞めたとは間違いなく言っていない。不当に解雇されたことをみんなには知ってほしかったし、どうでもいいと思っていることをみんなには知ってほしかった」とデイヴ・ムステインはメタリカとの確執について語っている。「確かに僕らは彼らほどビッグじゃないかもしれないけどさ。彼らの最大のヒット曲は“‘Enter Sandman”だけど、でも、エクセルというバンドを調べてみてくれよ。“Into the Unknown”という曲だったんじゃないかと思うんだけど、調べてみてくれ。ものすごく似ているんだ」とデイヴ・ムステインは“Tapping Into the Emotional Void”を巡る疑惑について語っている。
インタヴューではデイヴ・ムステインの後任として加入したカーク・ハメットやバンドがデイヴ・ムステインの書いたフレーズを使っていたことについても触れられている。
「当時は怒っていたよ。彼らがしたことを許すつもりはなかった」とデイヴ・ムステインは語っている。「抜ける時に言ったんだ。『俺の音楽を使うな』ってね。でも、使われた。“Ride the Lightning”も私が書いたし、“The Call of Ktulu”も私が書いた。他にも“Phantom Lord”、“Metal Militia”、“Jump in the Fire”、“The Four Horsemen”もそうだし、“Leper Messiah”もかなり書いたんだ。私がクレジットされることはなかった。リフを聴いてみたら、私のリフだって分かるはずだ」
デイヴ・ムステインは次のように続けている。「突然、自分のリフが聴こえてきて、『これは自分のものじゃない』と言われるんだ。だから、彼らを形作った曲をたくさん私は書いてきた。そして、最初のアルバムにおけるすべてのソロは自分のものだ」
メタリカは1991年発表の通算5作目のアルバム『メタリカ』こと、通称『ブラック・アルバム』が全米レコード協会によって20xマルチ・プラチナ・ディスクに認定されたことが明らかになっている。
これはアメリカ国内でのアルバム・セールスが2000万枚を突破したことを意味している。合わせて、1986年発表の通算3作目のアルバム『メタル・マスター』も全米レコード協会によって8xマルチ・プラチナ・ディスクに認定されている。
昨年、メタリカは通称『ブラック・アルバム』が全米アルバム・チャートに750週ランクインしたことが明らかになっている。
1991年にリリースされたアルバムはその後、散発的に累計14年以上にわたってチャートインしている。
この記録を達成したアルバムはわずか4枚だけで、『メタリカ』を上回るのはピンク・フロイドの『狂気』による990週、ボブ・マーリーの『レジェンド』による843週、ジャーニーの『グレイテスト・ヒッツ』による813週という3枚のみとなっている。