ヤングブラッドは来たるニュー・アルバムよりニュー・シングル“Zombie”がミュージック・ビデオと共に公開されている。
“Zombie”は6月20日にリリースされる通算4作目となるアルバム『アイドルズ』に収録され、ミュージック・ビデオはチャーリー・サーズフィールドが監督を務め、フローレンス・ピューが主演を務めている。
“Zombie”のミュージック・ビデオはこちらから。
ヤングブラッドは“Zombie”について次のように語っている。「この曲は、祖母が大怪我とトラウマに見舞われ、以前の彼女とは別人のようになってしまったことから着想を得て書かれました。心や身体が衰えていく恐怖、そしてその過程で自分が醜くなっていくことへの恐れ。誰かの重荷や恥になるのが怖くて、大切な人たちを遠ざけてしまう――そんな感情を描いています。僕たちは皆、どんな自分であってもそばにいてくれる何かや誰かを求めている。でも、それってすごく怖いことなんだ」
リーズでレコーディングが行われた『アイドルズ』はダブル・アルバムの第一部となるということで、「ヤングブラッド史上最も挑戦的で野心的な作品」と評されている。12曲が収録されるアルバムは気が散るのを防ぐために、生まれ育った場所に近いヨークシャー地方で制作されたという。
「フィーリングや世界観の構築を除いて、シングルだとか、そういうものにフォーカスするようなプロジェクトにはしたくなかった。制限のないプロジェクトにしたかったんだよ」とヤングブラッドは新作について説明しており、生来持っている承認の必要性について掘り下げていると語っている。
「僕たちは、自分自身を見つめる前に、他人に答えを求めてしまう。自己信頼、自己再生、そして変化。成長するにつれて、魔法や神秘を信じる気持ちを失い、何もかもを合理的に捉えるようになってしまう。そうして自分自身を閉じ込める檻の壁ができていくんだ」
「朝食を食べる前の僕たちは自分を15人の別々の人間と比較してしまう」とヤングブラッドは語り、新作について「自己再生、ロック・ミュージック、そして人生へのラヴレターなんだ。すべては狂気の沙汰なんだよ」と続けている。
新作『アイドルズ』にはヤングブラッドのほか、ギタリストのアダム・ウォリントンが参加しており、マッティ・シュワルツとボブ・ブラッドリーがプロデューサーを務めている。
新作『アイドルズ』は日本盤の発売も決定しており、日本特別仕様のクロス型スペシャル・パックになるという。また、日本では昨年公開されたアニメ『怪獣8号』のオープニング・テーマとなった“Abyss”がボーナス・トラックとして追加収録される。
ヤングブラッドはサマーソニック2025に出演することも決定している。
新作のトラックリストは以下の通り。
1. ハロー・ヘヴン、ハロー
2. アイドルズ・パートⅠ
3. ラヴシック・ララバイ
4. ゾンビ
5. ザ・グレイテスト・パレード
6. チェンジ
7. マンデー・マーダー
8. ゴースト
9. ファイア
10. ウォー
11. アイドルズ・パートⅡ
12. スーパームーン
13. Abyss*
*日本盤ボーナス・トラック