エミネムはフェイスブックの親会社であるメタ社を相手取って、1億900万ドル(約155億円)を求める申し立てを行っている。
エミネムの音楽出版社はメタ社がエミネムの243曲で著作権侵害があったとして1億900万ドルを求める訴訟を起こしている。
申し立てによれば、エイト・マイル社はフェイスブック、インスタグラム、ワッツアップを所有するメタ社が「適切な権利の帰属やライセンスなしに」動画コンテンツにエミネムの音源を「盗用するようにユーザーを仕向ける」ツールを提供していると述べている。
申し立てではメタ社のプラットフォームがエイト・マイル社の作曲物を「広範な形で侵害」しただけでなく、「知りながら侵害」していたとされている。
特にメタ社のオリジナル・オーディオとリールズというサービスが問題視されており、エミネムのオリジナル楽曲について「無断保存、複製、利用」を故意に助長したと申し立てには記されている。
続けてエミネムの陣営は「被告の盗用による著作権の価値低下、逸失利益、および侵害に起因する被告の利益」による金銭的損失の賠償を求めている。
記事執筆時点でメタ社はこの申し立てについてコメントを発表していない。
今年3月、エミネムは元スタッフが未発表音源を盗み出したとして起訴されている。
2007年から2021年までエミネムのスタッフだったジョセフ・ストレンジは未発表曲の販売に関連した著作権侵害と盗品の州間輸送の罪で現地時間3月19日に起訴されている。
これは1月16日にエミネムのスタッフがミシガン州ファーンデールにあるエミネムのスタジオで未発表曲の一部がネット上に流出して、販売されていることを発見し、FBIに通報していたことを受けての対応となっている。