バーブラ・ストライサンドはデュエット・アルバムよりポール・マッカートニーとの“My Valentine”の舞台裏映像が公開されている。
バーブラ・ストライサンドはデュエット・アルバム『パートナーズ II: ザ・シークレット・オブ・ライフ』を6月27日にリリースすることが決定している。
舞台裏映像はこちらから。
バーブラ・ストライサンドは映像の中で次のように語っている。「“My Valentine”にポール・マッカートニーというのはなんてぴったりのパートナーなんでしょう。ザ・ビートルズと私は同じ1963年にデビュー・アルバムを出した」
ポール・マッカートニーは次のように続けている。「初めてバーブラの歌を聴いたとき、僕たちはただただ『何て素晴らしいシンガーなんだ』って思ったよ。本当に美しい声がものすごく印象的だった」
「ポールはこの曲をソロ用に書いたけど、彼の歌詞にほんの少し手を加えて、デュエットにおあつらえ向きになったのよ。一緒にスタジオで過ごした時間はひたすら楽しかったわ。ポールは大雨の中到着してね」とバーブラ・ストライサンドは語っている。
プロデューサーのジェイ・ランダースは次のように語っている。「ポールが傘を差してスタジオにやってくると、開口一番『What if it rained? We didn’t care』と歌ったんだ。まさに『人生は芸術を模倣する』んだね」
ポール・マッカートニーは「楽勝だと思っていたんだ。曲を書いたのは自分だからね。でもスタジオに入って、キー・チェンジや転調があることに気づいた。僕とバーブラにそれぞれのキーが必要だったんだ」と振り返っている。
同じくプロデューサーのピーター・アッシャーはレコーディングの様子について次のように述べている。「人や物がごった返したスタジオの片隅で、ふたりは相談し合いながらパーフェクトなデュエットを作った。まさに達人同士だよ」
ポール・マッカートニーはレコーディングでうまくいかない可能性もあったことを認めている。「最終的にはうまくいったけど、途中恐怖の瞬間が何度かあったことは否めないね。でもバーブラとの作業はとても楽しかったよ」
バーブラ・ストライサンドは次のように締めくくっている。「彼の声の使い方といったら…本当に、ものすごい才能のソングライターよ。とても思い出深いセッションだった。『友だちの手をちょっと借りればやっていける(With a little help from my friend)』って本当なのね。それがポール卿だったらなおさらね! 」
“My Valentine”はポール・マッカートニーによる2012年発表のアルバム『キス・オン・ザ・ボトム』に収録された、妻ナンシー・シェヴェルに捧げた愛のバラードで、その後の彼のライヴでは必ず演奏されている定番曲となっている。
ポール・マッカートニーは自身の公式サイトで次のようにコメントしている。「ロサンゼルスで彼女とセッションをしたんだけど、かなり緊張したね。セッションは3時間くらいだったと思うけど、友人のピーター・アッシャーがプロデュースしてくれたんだ。ソニーの敷地内にある、ハリウッドの古い映画スタジオのひとつで、40人編成の大編成のオーケストラと一緒にね。とても印象的だった。“バーブラ・ストライサンド・スコアリング・ステージ”だったから、頼むよ、プレッシャーになってしまうじゃないか!ってね」
「自分の曲だし、簡単だろうって思っていたんだ。でも忘れていたのは、バーブラのキーから僕のキーに入るようにアレンジされていたこと。だから、バーブラのキーから僕のキーに入るのはちょっと難しくて、自分がどのキーにいるのかわからないままスタートしなければならなかった。僕のキーは低く、彼女のキーは高かった。 全然簡単じゃなかったんだ」
「バーブラが僕の曲をやってくれるなら、それを後押ししなきゃと思った。彼女は本当に素晴らしかった。彼女がこんなにもクリエイティブな才能に溢れているとは! セッションの様子を撮影していたんだけど、僕たちが中に入るとすぐに彼女はこう言ったんだ。『誰があんなところにカメラを置いたの? それはそこにあるべきじゃない、こっちに持ってきて。それとあのライトはどうしたの?』ってね。僕は思わず『ワオ、君がディレクションしてるんだ!』って言っちゃったけど、すぐに思い出したよ。彼女が3本の大作映画を監督しているってね。彼女は実に優れたアイデアを持っているんだ」
デュエット・アルバム『パートナーズ II: ザ・シークレット・オブ・ライフ』にはポール・マッカートニーのほか、ボブ・ディラン、スティング、ジェイムス・テイラー、シール、ジョシュ・グローバン、ティム・マグロウなどのレジェンドたちから、ホージア、サム・スミス、レイヴェイ、そして、マライア・キャリーとアリアナ・グランデまでが参加している。