レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのフロントマンであるザック・デ・ラ・ロッチャはストリートウェアのブランド「ボーン・アンド・レイズド」とのコラボレーションによってドナルド・トランプ大統領の不法移民の一斉摘発を批判するマーチャンダイズを発表している。
ロサンゼルスではアメリカ移民関税執行局(ICE)による職場での突然の摘発や不法移民の強制送還をめぐって多くの人々による抗議運動が行われることとなっている。
ストリートウェアのブランド「ボーン・アンド・レイズド」はザック・デ・ラ・ロッチャをモデルにした「プロテクト・ロサンゼルス」のパーカーとTシャツを販売することを発表している。この商品の収益は、労働力としての移民、移民の学生、および強制送還に直面している人々に法的サービスを提供する団体、CHIRLAに100%寄付される。
ザック・デ・ラ・ロッチャはインスタグラムを通して声明を発表しており、ロサンゼルスのコミュニティの結束を呼び掛けている。「私たちは登録を受けていないブラザーとシスターと共に闘っている。昔『コン・サフォス』という言葉があったようにね。好き嫌いにかかわらず、物事とはそういうものなんだ」
「というのも、私たちはここで国境を超えたコミュニティを形成している。私たちは誰かが違法であるという考え方を受け付けない。ここは世界中のあらゆる地域から集まった数百万人の国際労働者からなる由緒ある都市であり、ICEや人種差別的な武装した集団がコミュニティに侵略している中で、母親、父親、家族、子どもたちを守るために、そのキャパシティを発展させてきた。それは『子どもたちのため』であり、私たちは闘うことのできない人々のために闘う」
ザック・デ・ラ・ロッチャは傍観者として状況を見守る人々も安全ではないと続けている。「ファシズムには法など通じない。自分たちが法と考えるものを武器にして、標的とする人物にだけ適用して、まったくお咎めもなくコミュニティのメンバーを違法に拘束し、嫌がらせをし、恐怖を与え、消去してみせる」
「こうしている間にも連中は『抗議』と『テロリズム』の境界線を、無実の労働者と『暴力的な犯罪者』の区別を曖昧にしようとしている。市民であろうとなかろうと、それが当たり前になるかもしれない。私たちを支持することは自分自身を守ることになる」
ザック・デ・ラ・ロッチャは投稿を次のように締めくくっている。「メキシコで生まれ育った黒人や活塞人種として何者にも屈しない。人民を救うのは人民だけだ。できるだけ長い平和を」
https://bornxraised.com/collections/protect-los-angeles
先日、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのギタリストであるトム・モレロはロサンゼルスで行われているアメリカ移民関税執行局への抗議運動に参加して、「ロサンゼルスを守ろう」と呼び掛けている。
ドーチーは現地時間6月8日に開催されたBETアウォーズの受賞スピーチでドナルド・トランプ大統領による一斉摘発を批判している。
「法と秩序という名の下に私たちのコミュニティに恐怖と混乱を生み出している無慈悲な襲撃がありました」とドーチーは語っている。「ドナルド・トランプ大統領は抗議を止めるために軍まで使っています」
「抗議という民主的な権利を行使する度に軍を派遣する政府がどんな風に見られるのか考えてほしいのです」
グリーン・デイのビリー・ジョー・アームストロングもICEによる一斉摘発を批判しており、ウェイモの自動車が燃やされている動画にグリーン・デイの“Fuck Off”を乗せて投稿している。
一方、フィニアスは平和的な抗議デモに催涙弾が撃ち込まれたとして「ファックICE」と述べている。