コートニー・ラヴはニルヴァーナの雑誌での写真でカート・コバーンが着ていたTシャツを模倣した商品を販売したファッション・ブランドを批判している。
デザイナーのデムナ・ヴァザリアはヴェトモンの秋冬コレクションを先日公開している。そのなかには「Corporate magazines still suck A LOT(商業誌はなお、ものすごく最低だ)」と書かれたTシャツも含まれている。
このスローガンはカート・コバーンが1992年に米『ローリング・ストーン』誌の撮影のために着たTシャツから取られたものと見られ、カート・コバーンのTシャツは「A LOT」はなかったものの、音楽業界や出版業界を標的とした象徴的なものとなっている。
今回、ヴェトモンのTシャツはカート・コバーンの妻であるコートニー・ラヴから批判を受けており、そのデザインについて非難している。
モデルがキャットウォークで問題のTシャツを着た写真についてコートニー・ラヴは次のようにコメントしている。「あなたたちは一体何をやっているの? こうした扱われ方をするのは嫌よ。わきまえるべきね」
インスタグラムの別のユーザーはカート・コバーンのメッセージを盗用したブランドを批判している。「わかった。それで、あなたたちは『ローリング・ストーン』でのカートの服を再生産しようとするわけね」
また別のユーザーは次のように述べている。「金持ちの人々があらゆるカルチャーの影響を与えてきたからな」
『デイズド』誌によれば、デムナ・ヴァザリアは過去にもポップ・カルチャーの様々なイメージを使用してきたとのことで、2017年にはIKEAのよく知られたバッグで批判を受けたほか、DHLのロゴも自身のTシャツで使用している。
一方、マーク・ジェイコブスは昨年の「ブートレグ・リダックス・グランジ」コレクションで発表したアイテムのデザインがニルヴァーナの象徴的なスマイリー・フェイスに類似しているとして著作権の侵害で昨年の12月に訴訟を起こされていた件で、訴訟を取り下げるよう判事に求めている。
また、カート・コバーンは生前最後の写真撮影で撮影されたカーディガンが7万5000ドル(約825万円)で落札されている。