村瀬:今思えば、メンバーの間でそういう打ち合わせや話し合いがちょっと足りなすぎた。最初に言った、いろんな意味で若かったなっていう。その後にそれぞれ違うバンドになって、今SEIJI はLAID BACK OCEANで、母体はJELLY→じゃない?drug store cowboyの最初の頃って、JELLY→と同じレコード会社にいて、犬猿の仲だと言われてたし(笑)、ぶっちゃけ最初はどうだったの?
SEIJI:そうだったね(笑)。レコード会社の1階にロビーがあって、取材とかあるとそこにみんな集合してインタビュー受けたりするんだけど、JELLY→がいると「うわあJEELY→いるよ、ちょっと別のとこ行こうぜ」って俺は思ってた(笑)。
村瀬:お互いにね、挨拶しないっていう(笑)。
SEIJI:絶対に近寄らなかったよね(笑)。あとレコーディングも同じスタジオになることが多くて、スタジオのロビーに出てJEELY→のメンバーがいたりすると「なんだよ、今日ロビーにJELLY→いるじゃん」って (笑)。でも、イベンターが一緒だったりで周りで動いてる人間がすごい近くて。前半・後半ってdrug store cowboyを分けると、後半に事務所が変わって、JELLY→と近いチームで動いてて、ベーシスト同士がめちゃくちゃ仲良くなって、最後は一緒にイベントに出たり、最後のツアーとかも一緒にやるようになって。
村瀬:そこで距離は縮まったけど、別に一緒に遊ぶとかいう間柄じゃなかったな。
SEIJI:そうなんだけど、LAID BACK OCEAN結成前に石川がYUTAROに「SEIJIでいいんじゃん?」って推してくれたんだよね。JELLY→側からしたら、俺はdrug store cowboyじゃん。JELLY→があって、新しいバンド始めるのにdrug store cowboyのドラムを連れてきたっていうと、ちょっと狭いじゃん。それまでに名のある人からその辺の若手まで、ずっと何十人もオーディションしてたらしくて、本当はもう決まってたんだよね。でも「本当にこれでいいのかな」って思ってる頃に、石川が駄目押しで「なんでSEIJIと1回スタジオに入ってみないの?」みたいに言ったらしくて。じゃあ、多分一緒にはやらないと思うけど入ってみますかみたいな感じで。当時の俺はNICKの後にFIRST NAMEってバンドをやってて。drug store cowboyで自分の思い通りにいかないことがあったから、自分が動かせるバンドをってやってたけど、自分自身がリーダータイプでもないしバンドを纏めきれないなって思ってたころにその話が来てスタジオに入ったんだよね。
村瀬:そこで向こう的にはしっくりきた?
SEIJI:「いろんなドラムでやったけど、なんか違うっすよ」って思ってくれたらしくて。でもどこか「あのdrug store cowboyのSEIJI君でしょ」みたいな空気もあって。俺は俺で、やりたくないとかではなくて、一緒にやることが想像つかないなあって。それで、何回か継続してリハに入ってみようってなって、で、同時期にピアノの◯貴が来て初期メンバーが揃ったんだよね。
村瀬:なるほどね。しかもJELLY→側は共有してる時間が長い分、そこに新規で入っていくっていうのはやっぱ時間かかるよね。
SEIJI:そうだね。例えばdrug store cowboy時代の俺の十八番フレーズがLAID BACK OCEANだと合わないとか。1番驚いたのは「JELLY→ってパンクじゃん。」って俺は思ってたし、適当にやってんだろうなって思ってたけど、全然適当じゃないわけよ。めちゃくちゃ音楽を聴いてるし、めちゃくちゃ研究してる。やっぱね、中に入らないと分かんないなと思って。あんなパブリック的にはメチャクチャな感じなのに、音楽に対してはこんなにストイックで、思ってた以上に演奏能力も高かった。
村瀬:当時からJELLY→は演奏がうまかったもんね。
SEIJI:すごいきっちりしてる。俺は逆にノリでやってた部分もあったから勉強になったというか。
村瀬:新しいバンドで違う人とやると、そういうのは必ずあるよね。
俺が初めてLAID BACK OCEANと一緒にやったのは「PTP TOUR 2011 Remember the name-JOY RIDE-」の熊谷で。そのあとの【LAID BACK OCEAN × UVERworld】『 DREAM REPAIRS ~夢の修理屋 5 + 6 CORE PRIDE ~』の野音は観に行って。drug store cowboyの時も野音とかやったけど、SEIJIがまた広いステージに戻ってて負けらんねーなって思ったの覚えてるな。
SEIJI:TEARS OF THE REBELも当時は初期メンバーだったし、初期と今で大分変わったよね。俺も要所要所で観に行ってるけど、村瀬はスタイルとか音と演奏の感じとか、フレーズの作り方とかは変わんない。
村瀬:変わんないね、変われないのか(笑)。
SEIJI:思ってた以上にストレートで、職人気質なんだなっていう感じはした。俺はさ、
やってるバンドもジャンルもちょっとづつ変わってるからね。
村瀬:俺にはない、バンドに合わせれられるタイプだよね。
SEIJI:そうだね、バンドのために叩くっていうか。結局、バンドがやりたいだけで「俺のドラムを聴け」みたいな気持ちが全然なくて。レコーディングでも「この俺のフレーズが最高だぜ」みたいなドラマーって結構多いんだけど、俺はみんながOKっていうものが良い派なので。そういう意味では、俺はドラマーの中ではドラマーっぽくないかも。
村瀬:昔はそうだった?
SEIJI:昔はやっぱり欲があったからね。当時はもっとあーだこーだ言ってたし、人のことにも口出してたよね。
村瀬:そうだったかも(笑)。人って変わるね。今のSEIJIにそういうイメージはもうない。
SEIJI:バンドが良ければいいし、メンバーが盛り上がってくれればそのフレーズが1番いいなみたいな。メンバーが1番のお客さんっていうかさ、そういう意味ではメンバーと戦わなくなった。そう考えると、昔は生意気だったよね(笑)。
村瀬:みんなそうだよ(笑)。バチバチしてた。でもそれが良かったっていうのももちろんあるし、今みたく全部『そうだよね』って飲み込めちゃうと、それはそれで面白くなかったと思うし。俺、この間フトシさんと対談した時に「もっと楽しんでバンドをやった方がいい、曲作りをした方がいいぞ」って。分かってんだけど、改めて言われるとまあそうだなってまた気づく。
SEIJI:突き詰めていくと、要はコミュニケーションだもんね。今日はやたら石川の話してるけどさ(笑)、石川がよく「バンドは誰とやるかだよ」って言うけど、それは本当そうだと思うし、そいつとやってればいいやって思えるのが1番かな。LAID BACK OCEANもさ、メンバーが結構変わって、最初と今ではだいぶ違うし。初期は、それこそさっきの個性がバラバラじゃないけど、いろんな発想があって、いろんなパターンがあるのが良くて。それを切磋琢磨し合って、バンドが転がっていくことの良さを求めてて。だけどうまくいかなくなった時に、俺もその原因の1つなのかなと思ったわけ。そんで再構築しなきゃいけないなって思った時に、色々考えて、結局ボーカルが気持ちよく歌えないバンドって、良くないなと。ボーカルが自信もって気持ちよく「俺はこれなんだよ、俺はこれを発してえんだよ」っていうのがないと、弱いんだなと思った。で、それから再構築して、今のメンバーになって、YAFUMIのワンマン・バンドなの?って思われる時もあるんだけど、俺はそれで成功だと思ってる。実際、裏がワンマンかどうかなんか分からないし。
村瀬:それがどうであっても、表には関係ないし、見えないしね。
SEIJI:本当はそうじゃないって、わざわざ言う必要もないし。「俺も頑張ってるんすよ」みたいな自己顕示欲は、drug store cowboy時代ならあったけど今はそういうのがなくて。それが誰の手柄であれ、結果バンドが良く見えれば、それが1番でしょって。そう思えるし、今のメンバーなってやっと本当の意味で1つになれてるっていうか。
村瀬:それを言えるのは素晴らしいね。
SEIJI:時間が掛かったけどね。だから「どっちがいいっすかね?」ってなった時、「どっちがやりたいの?」って。それをみんなでどうやってやったら面白いかって、やれる方法を考えようよと。
村瀬:凍ったCD届くとか、ああいうアイデアは考えてんなって。同じミュージシャンからすると、いろいろ考えて新しいことを試行錯誤してやってるなっていうのは、すごい見えるし。実際、凍ったCDが届いたときびっくりしたし、開けて何これって(笑)。
















