FLOW 10年ぶりの日本武道館、みんなと一緒に作り上げた熱い世界

高くあげられる拳と煌めくサイリウムの光が揺れる。パワーアップした熱気が武道館を駆け巡る。
「GRANRODEO的にも今年最初のライブがソウルメイトとでも言いましょうか、FLOWのライブに呼んで頂いてありがとうございますっ!」(KISHOW)「TAKEちゃんもGRANRODEO呼びたかったって言ってくれて本当に嬉しい」(e-ZUKA)と言葉を掛けると、彼らの結成のきっかけになった「まさに7つのパワー!みたいな曲」(KISHOW)である「7-seven-」を武道館に響かせる。
互いを煽りながら全身全霊でコラボレーションを楽しみつつ全力で音を放つ7人、そして全力の熱で返す客席が大きな熱気を生み出した。

終盤に突入すると神祭りは“祭り”の様相を強める。軽快なイントロと共にGinyuforcE&RAB(リアルアキバボーイズ)がステージに駆け込み、見事なヲタ芸ブレイクダンスで魅せての「愛愛愛に撃たれてバイバイバイ」、神の歌声と共に神龍へと熱気を届けるようなに響く「HERO~希望の歌~」に続き、彼らと共に歩み続けるアニメ「NARUTO」とのコラボの一曲である「Sign」。
青く染まった会場をKOHSHIの想い滲む歌声にオーディエンスの声が重なる。そして「風ノ唄」では、ここまでこだましてきた大合唱は、より大きな声の塊に。

「Wow oh」と地を揺らすように響く声。フロアの光は青、そして緑。歌声と共に鳴り出したクラップ音に、彼らが想いを傾けたアニメ「テイルス オブ ゼスティリア ザ クロス」での、天族と人とが手を取り合うような一体感が生まれる。
この日、集まったオーディエンスと共にジャンプをして武道館を“今日イチ”揺らしたのはやはりこの曲。「GO!!!」だ。
極彩色に染められたフロアの歓声に煽られるように花道を駆けまわるKOHSHI、KEIGO、TAKE。恒例のウェーヴも決まると、コール&レスポンスで会場中の歌声をステージへと集める。これぞFLOWの真骨頂。共に作るライブなのだ、と感じさせた。

「今、目の前にいる全員が、オレたちがバンドやってる理由だろう!武道館!オレたちの仲間の歌!歌ってくれ!」とKEIGOの声に歓声と拳があがった「ANTHEM」。どんなに苦しいときにも、ここに集まったオーディエンス、今日来られなかったファンがいたからこそ、彼らが進んでこられたのだ、ということが深く刻まれた曲。ビジョンは映像が5分割され、5人がそれぞれ大写しにされる。
彼らの表情をつぶさに見守りながら一緒に歌うファンも皆、彼らの想いを噛みしめていたことだろう。

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