まだバンドのスタイルも決まっていない頃の音源が、6年の時を経て成長したバンドによって再現されると、どのようなコトになるのか?
ファンならずとも大きな期待が寄せられる企画だ。
昨日と同じように登場した3人だが、なんと活動初期の衣装で登場。
コアなファンからは大きな歓声があがった。
すでに大きな興奮が渦巻き始めている中、アルバムと同じように「みんなのチカラ」からライブが開始。
出だしから、即興アレンジ満載で、自身の曲の成長した姿を魅せるH ZETTRIO。
後にMCで語られたが、本人たちにとっても久しぶりに演奏する曲もあり、かなり新鮮な感覚だったそうだ。
デビュー当時から大きく進化した面もあれば、最新楽曲と比べても変わらないものを感じさせる面もある。バンドの魅力が改めて現れる演奏に客席には終始、興奮と感嘆の空気が溢れている。
「PARTY TIME」や「世界は廻るよ」では怒涛のソロ回し。「黄昏ウィークエンド」ではシックな空気で魅せる。ラストの「YOU」ではその美しいメロディーが客席を包み、会場は幸せな空気で満たされた。
この日も満員の会場からのアンコールに応えたH ZETTRIO。
MCで、本当はデビューアルバムの衣装で登場したかったようだが「服というのは置いておくだけで縮むんですね」と笑いを取る。
そしてデビューアルバムとの対比として、最新作を演奏。
今年は1月から12ヶ月連続でシングルを配信・リリースしている彼らだが、1部のアンコールでは5月1日に配信された「Virtual World (Jazz)」、2部では6月1日リリースされる「気分上々 – Woo – he !! – 」を披露。
バンドの進化というものをまさに体感できる、1日だけの特別な夜は大興奮の中、幕を閉じた。
次回の彼らの公演は、つい先日発表され話題を呼んでいる「「響」× 「娯」世界遺産奉納コンサート THE SOUNDS OF JAPAN」だ。
これは、今年2月にバンド史上最大規模で開催された静岡グランシップ公演での共演も記憶に新しい、伝統と革新の和楽器演奏ユニット「 AUN J クラシック・オーケストラ」との世界遺産でのコラボレーションライブとなっている。