葉加瀬太郎 オーケストラコンサート 2021~The Symphonic Sessions~

続いて、交響詩「希望」を披露した後、「僕は10歳の時にオーケストラと出合って、その時からずっと夢中になりました。これが楽しくてずっとヴァイオリンを続けてきたっていうのもあるんです」と“オーケストラ愛”を語り、「オーケストラのための曲たちもなかなか演奏する機会がなかったので、本当にうれしいですね」とにっこり。
さらに、3曲目に 冨田勲の「新日本紀行」、4曲目に「瑞風」をパフォーマンスし、幻想的な音で観客たちをファンタジックな旅路へと誘った。

photo : Naná Yoshimura

第二部は「ひまわり」、映画『ティファニーで朝食を』の「Moon River」を披露。さらに、葉加瀬自身が影響を受けたクラシックの楽曲をカバーしたアルバム「Dal Segno ~Story of My Life」に収録されているモーツァルトの「トルコ風 コンチェルト」、ベートーヴェンの「ロマンス」というクラシックナンバーを演奏し、フルオーケストラの魅力を余すことなくアピール。
そんな中、「WITH ONE WISH」をオーボエ奏者・最上峰行とのデュエットで奏でるスペシャルバージョンで届ける場面も。
オーケストラの音の湖の中心の立つヴァイオリンとオーボエのサウンドに、客席からひと際大きな拍手が起こった。

photo : Naná Yoshimura

その後、アンコールで登場した葉加瀬は「5月までこのツアーをやった後、夏の野外イベント、秋の全国ツアーとまだまだ楽しい企画が目白押しです。全力で頑張って駆け抜けて参りたいと思いますのでどうぞよろしくお願いします!」とコメントし、「無事に開催されることを願って演奏したいと思います」という言葉を添えて、東京オリンピック・パラリンピックの応援歌として制作した「Legacy」を演奏。
全13曲を豪華なオーケストラアレンジで披露し、メモリアルなコンサートツアーの開幕を彩る初日を締めくくった。

photo : Naná Yoshimura

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