圭、最新ライブレポート到着!二刀流のライブスタイルで進化し続ける圭から目が離せない!

2nd STAGEの<WITH LOTS OF LOVE.>は1st STAGEのサポートメンバーにGt.の結生(メリー)が加わり、結生以外は黒い衣装に着替えてステージに登場。真っ白いスモークが吹き出す舞台。点滅を繰り返す光のなか、雷音に雨音が重なると、ボーカリスト、圭がハンドマイクでオンステージ。
新曲「PANDORA.」を白いロングタキシードジャケットを着て、足先まで白でトータルコーディネイトした姿で歌いだした。続いて躍動感たっぷりに花道へと駆け出し、軽快にステップしながら歌いだした「17.」では、歌唱中さらっとウインクをきめるなど、フロントマンとしての表情、仕草も自然と出せるようになった圭。

白一色のファッションを着こなせるボディライン、整った容貌、繰り出す仕草。キャリア20年目にしてこの日37歳を迎えたとは思えない端麗な王子っぷりで、冒頭からこの歌に込めたメッセージ通りみんなを“自由な世界”へと連れ出して見せたところはお見事。
その王子がBAROQUE曲「LAST SCENE」からじょじょに変貌。圭は楽曲がすすむにつれて歌、表情、ギターを歪ませていき、無垢で繊細で自由だった自分が邪悪な自分に飲み込まれていく様を表現者としてパフォーマンスしていく。白いファッションもいつの間にかレオパード柄のコートと黒いパンツに変わり、そのコートのポケットに片手をつっこみ、花道で観客を見下ろし薄笑いを浮かべる圭。その表情がどんどん危うくなり、歌い方も挑発的になっていったところで放たれたのが「I LUCIFER」だった。これも元々はBAROQUE曲だが、そのなかでも圭のボーカルに素早く馴染み、ダントツなフィット感でライブのクライマックスを作る必須ナンバーになっていった。この日、汗だくになりながらボーカリストとして自分をむきだしにして、邪悪な自分を振りきるようにこの曲を叫び、歌った圭の歌のテンションは信じられないほどエモーショナルで胸に響くものがあった。

そこから、間髪入れずにコートをビックシルエットの白シャツに着替え、キレキレの演奏と歌で「the primary.」、さらにパンキッシュな「4letter word.」とアッパーな圭サウンドを続けて投下すると、ファンも身体を揺らして反応。「2nd STAGE。ボーカル&ギターでやるのは今回で3回目。みんな楽しんでる?」と会場に問いかけた圭は、いまから20年前の同日。17歳の誕生日を迎えた日に、バロックとして新宿ロフトで無料初ライブを1日2公演で行なったことを感慨深そうに振り返った。「でも、そのときロフトに向かうときの気持ちは20年経ったいまもなにも変わっていません」と集まったファンに伝えたあと、ピアノの伴奏に続いて、新たな幕開けを告げるようなギターフレーズから「BIRTH OF VICTORY」、「PUER ET PUELLA」をプレイ。ファルセットを使った歌唱を交えながら、壮大な祝祭空間を場内に生み出していって本編は幕を閉じた。

アンコールはメンバー紹介からスタート。ここでは結生が20年前のバロックのロフトのライブに行っていたことを打ち明け、みんなを驚かせた。「それで終演後に楽屋に挨拶にいったら子供が出てきて(笑)。しかも、ちょっと生意気で」と圭に会ったときの感想を伝えると、思わぬ形で過去の自分を暴露された圭は大照れ。場内に和やかなムードが広がったあとは、コロナ禍が続く世の中に向けてメッセージを込めて作った「STAY」を自分の歌で届けたあと、ピアノを弾きながら「ring clef.」を愛情をたっぷり込めて歌唱すると、圭の音楽が光、希望の粒となって観客をやさしく包みこみ、ライブはフィニッシュ。すべてを終えた圭は「37歳になりましたけど、ここからより一層攻めて。たくさんの愛に守られ、今日までやってこれたと思うので、それをエネルギーに替えてみんなを幸せにできたらいいなと思ってます」と決意を告げ、そのあとは笑顔で手を振り、お別れの挨拶をしてステージを後にした。

自身の誕生日、<THE ELEGY-夜明けの明星->というタイトルの元で、2つのタイプの異なるライブを繰り広げた圭。ギターでも歌でも輝くことができるこのスター性をもったアーティストとしての存在感と、ギターインストも歌ものも“メロディー”で聴かせることができる音楽性。これらすべてを伝えることができる今回のような二刀流のライブスタイルを、今後どういう形で進化させていくのか。圭のソロがますます面白くなってきた。

文●東條祥恵
ライブ写真●上溝恭香(TAMARUYA)

THE ELEGY -夜明けの明星-
2021年8月12日(木) 渋谷ストリームホール

1st STAGE_TRANSPARENT UTOPIA.

【Support Members】
Bass 高松浩史(THE NOVEMBERS)
Drums 山口大吾(People In The Box)
Keyboard&Manipulator hico

【Special Guests】
takuto (about tess)
DURAN

2nd STAGE_WITH LOTS OF LOVE.

【Support Members】
Guitar 結生(メリー)
Bass 高松浩史(THE NOVEMBERS)
Drums 山口大吾(People In The Box)
Keyboard&Manipulator hico]

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