怒髪天、名古屋で、清春との1年越しのツーマンライブ。新曲も初披露。

当たり前が当たり前ではなくなり、ライブをすることすら阻まれるようになったコロナ禍以降の音楽シーン。それは怒髪天も例外ではなく、毎年彼らが中京地区の猛者共と文字通り燃え滾る対バンを繰り広げる「中京イズバーニング 2020 “ヤン衆&ドラゴン”」が昨年の延期を経てようやく、本当にようやく開催された。今回の対バン相手はなんと清春。言うまでもなく、中京地区を代表するロックアーティストである。怒髪天とは初対面だという清春がライブでどのような化学反応を起こすのか。開演前からダイアモンドホールは熱気で覆われていた。

トップバッターは清春。ライブは独自の世界観を放出しまくる妖艶なナンバー「下劣」でスタート。いきなりの清春らしさ全開な展開にホストである怒髪天のファンも引き込まれるよう。

「錯覚リフレイン」「凌辱」といった対バン相手の怒髪天に全く忖度のない曲を立て続けに披露しながらライブ自体も良い意味で緩い雰囲気で進んでいく。「20年前くらいのイメージから離れなくて、ちゃんとしたロックバンドの方達と中々一緒にやることもなかったんですけど、出来たらフラットに観て頂けたら」。と控えめに話しつつ、遠慮ゼロのセットリストで攻める清春。

後半にはサッズ時代の名曲「Masquerade」そして予定になかったという「忘却の空」ラストは黒夢時代の「少年」と清春からファンと怒髪天にサプライズプレゼントでライブは終了。

人間味に溢れたライブに怒髪天が何故彼にオファーしたのかがよく分かるライブだった。

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