H ZETTRIO

H ZETTRIO、静岡にて有観客ライブ、地元子どもたちによる開催の願いを込めたチョークイベント


笑って踊れるピアノトリオH ZETTRIO(エイチゼットリオ)は、先週末9月25日(土)裾野市民文化センター大ホールにて久々の有観客単独LIVEを決行した。


全国各地でライブの開催が危ぶまれる中、静岡県裾野市民の子どもたちが「今回のライブが無事開催されるように」との想いを込めて、夏休みの思い出を地面や窓にチョークを使って思い思いに描いていた。
チョークならではのカラフルな色彩が魅力の『 チョークアート 』は、オーストラリア発祥で、昨今では飲食店の看板などで見かけられることも多い。

そして、その想いが叶ったかのようにH ZETTRIOのライブは裾野市で無事開催された。
そんな多くの人の想いが詰まったライブのレポートを以下にお届けする。

感染拡大防止対策で座席制限が設けられるなか、数少ない有観客ライブとあって遠方から駆けつけた方も多く見受けられる会場は、開演前から静かな熱気に包まれている。

H ZETTRIOの3人がステージに登場すると大きな拍手が会場に響き渡り、観衆の期待の大きさが伺えた。
各々が楽器の前につくと、おもむろに始まった1曲目「Middle」。彼らにしか紡ぎ出せないサウンドが瞬時に会場を暖かく包みこみ、観客をH ZETTRIOワールドへと惹きこんでいく。

H ZETTRIO

続く「タイガーインド」「Something Special」で会場のボルテージは一気に跳ね上がり、前半戦を終えて初のMCへ。「やっぱりお客さんの前で演奏するのは良いですね」とメンバーからの喜びが伝えられる。ドラムスH ZETT KOU(エイチゼットコウ)からは自身がファンである「大相撲」の話が始まり、リラックスしたメンバーのトークが聞けた。こうした自然体の会話もH ZETTRIOの魅力の1つだろう。
中盤では「夢と希望のパレード」でミラーボールが会場の雰囲気を変え、「どこか遠く」では星空のなかで演奏しているような演出もあり、彼らの楽曲の幅の広さを感じさせる流れとなった。

H ZETTRIO

 「あの夏のオリエンタル」ではH ZETT NIRE(エイチゼットニレ)が巧みなベースソロを披露している間、その周りをH ZETT Mが動き回って盛り上げたり、「Neo Japanesque」ではH ZETT KOUのドラムソロが披露されたり、常に観客を飽きさせない演奏が続いてゆく。

H ZETTRIO

このライブのタイトルでもあり9月1日に配信リリースされたNEWシングル「今夜はトリオ・イット!」もライブで初披露され、ここから本編最後の曲「ALL FOR ONE」まではMCなしで一気に演奏が披露された。

アンコールに再び登場したメンバーから本日2度目のMC。
ピアニストH ZETT Mから「滑舌をよくする話し方講座」のようなシーンがあり会場には笑いと拍手が巻き起こった。また、アンコール1曲目の「また会いましょう」ではドラムH ZETT KOUのアドリブによる歌声が披露され、これもまた非常に楽しいシーンとなった。
最後は「Trio,Trio,Trio!!!」で締めくくられ、大歓声のなか幕を閉じた。
退場する際にメンバー3人が名残惜しそうに最後の最後まで手を振っていたのが印象的だった。

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