映画「スワロウテイル」25th Anniversary YEN TOWN BANDスペシャルライブの模様を最速レポート

YEN TOWN BANDには「特別な空間」がよく似合う。都市の喧騒から離れた野外の不思議な磁場が「架空のバンド」が持つマジックを倍増させる。改めてそう痛感したライブだった。これまでも大地の芸術祭や瀬戸内国際芸術祭の犬島など数少ない機会でパフォーマンスを見せてきたYEN TOWN BANDだが、映画『スワロウテイル』公開25周年を記念して開催された今回のライブの舞台となったのは、小林武史が設立した千葉県木更津市のサステナブルファーム&パーク、クルックフィールズ。ステージの向こう側には農園やソーラーパネルが、振り返ると牛や羊やヤギの姿が目に入る解放感に満ちたフィールドだ。多国籍感あるフードエリアも含めて、その場が持つムードは、映画『スワロウテイル』に登場する「円都」の雰囲気に通じ合うものがある。資本主義社会の経済合理性に対するカウンター精神という意味でも映画とのリンクを感じる。

 開演時刻を迎えると、まずはゲストアーティストのJQ from Nulbarichが登場。小林武史、名越由貴夫、金子ノブアキ、キタダ マキ、平岡恵という「Yen town club band」のメンバーと共に「TOKYO」や「Kiss You Back」など代表曲を歌い、続いて登場した小林武史with沖祥子&福井綾は、ピアノ・ヴァイオリン・チェロの編成で映画『スワロウテイル』劇中音楽を披露。映画のシーンを思い起こさせる幻想的なサウンドが会場に広がる。

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そして、いよいよChara=グリコが登場し、YEN TOWN BANDのライブがスタート。序盤から「Sunday Park」「上海ベイベ」などアルバム『MONTAGE』収録の楽曲でオーディエンスを盛り上げ、一方で「小さな手のひら」「My Way」といったバラード曲では歌の繊細な響きが胸に染み渡っていく。

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