銀杏BOYZアコースティック・ライブツアー2022 『僕たちは世界に帰ることができない☆』 2022年3月14日 @Zepp DiverCity

後半では、まず峯田が立ち上がって歌い始め、その次の曲で、岡山健二以外の全員が立ち、さらにその次の曲では、座って観ていたオーディエンスが総立ちになった。
「頭のどっかで、もう二度とライブなんてできねえのかな、とちょっと考えた日があったりして。伝わりますかね? うれしいんですよ、今日みたいな日が」
 前半にそう言った時の峯田の声は、涙をこらえるように震えていた。歌いながら、瞳が濡れているように見える曲もあった。今のコロナ禍や、ウクライナの戦争について、峯田にしかできない言い方で、触れるMCもあった。
アンコールで峯田は、「今まで、ギター、うるさい音でごまかしてたんだな」で始まるMCを、「これからも、がんばっていきたいと思います。いっぱい良い曲を作って、いいライブをやれるように」と締めてから、曲に入った。オーディエンスは、大きな拍手で、それに応えた。

文:兵庫慎司

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