国内最大級のHIP HOPフェス「THE HOPE」 10,000人超の観客が熱狂した唯一無二のイベントが示すシーンの未来とは

いよいよ終盤、¥ellow Bucksが「In Da Club」で華々しく登場する。「ちょっと一回、静かにしてもらおうかな」と会場をコントロールし、続く「Yessir」で爆発的に盛り上げる。「ちょっとここで、名古屋のHIPHOPをやらせてくれ」と前置きし、AK-69を呼び込んで不動の人気曲「Bussin’」をパフォーム。名古屋のレガシーと次世代ががっちりタッグを組んだ瞬間だった。

スクリーンに「Queendom」のロゴが映し出されると、クイーンを迎える準備は万端と言わんばかりに、自然とオーディエンスの携帯電話のライトが会場を埋め尽くす。荘厳なイントロと共に登場したAwich。この夏、幾つものフェスのステージを経験してきたであろう彼女は、動作の一つ一つが研ぎ澄まされ、“極東のクイーン”の名にふさわしい佇まいだ。「イルなレガシーを見せてやるから、来年はアリーナに来い!」と告げ、¥ellow Bucksとともに「Link Up」を披露した。

そしていよいよTHE HOPEの大トリであるBAD HOPの出番が。「Friends」を歌いながらステージに現れたメンバーからは、この日最大のエネルギーが発されていた。完成されたマイクパスからは、桁違いのアツさを感じる。「今日は特別なフェス。トリを務めさせてもらって光栄です」とTiji Jojoが語り、「Highland」へ。会場全体が手を挙げ、まるで大きな波のようなうねりを見せる。「Suicide Remix」ではHideyoshiとJin Doggもステージに登場し、レアなコラボ・パフォーマンスを実現させた。「Bayside Dream」、そして最後はお決まりの「Kawasaki Drift」へとつづき、圧巻のショウが幕を閉じた。

シーン屈指のラッパーらが一堂に会し、参加したオーディエンスとともに作り上げた伝説的な一夜。文字通り、一瞬たりともステージから目が離せず、HIPHOPが持つ大きなパワーを浴びた1日となった。

THE HOPE
主催:THE HOPE 製作委員会
後援:一般財団法人渋谷区観光協会
一般社団法人渋谷駅前エリアマネジメント
協力:ソーゴー東京
オフィシャルHP:https://the-hope.jp/

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