大泉 洋、初の武道館で熱唱!! 観客13,000名に笑いと感動を届けた『大泉洋リサイタル』、ツアーファイナルのオフィシャルレポートが到着

4回目のMCタイムに入ると大泉は悔しさのあまり再びイントロにトライ。ピアノの練習を振り返りつつ何とか無事に弾き終えると「まさかこんなことになるとは。まあ俺らしいよね」と苦笑した。そして「ふわり」を書き下ろしたGLAYのTAKUROへの感謝、少年時代に父と訪れたという故郷に立つ塔の思い出、さらに作曲を手掛けた玉置浩二から寄せられたという作詞のアドバイスを語って、「あの空に立つ塔のように」へ。昨年大晦日の第74回NHK紅白歌合戦でも披露された話題のナンバーをラストに相応しい熱唱で歌い上げるとリサイタル本編が幕を閉じた。

盛大な手拍子に応えて再び大泉が登場。この日、全編に渡って素晴らしい演奏を奏でた、田中義人(ギター)、山田章典(ベース)、nang-chang(マニピュレーター)、田中栄二(ドラム)、松本圭司(キーボード)、NAOTO(バイオリン/バンドマスター)、コーラスの小此木麻里、まりゑ、会原実希らバンドメンバーを紹介する。

武道館のために用意したというスペシャルなアンコールは、まさかのマイケル・ジャクソンの名曲「マン・イン・ザ・ミラー」。マイケルのあの細やかなブレスやソウルフルな節回しやシャウトまで完コピ(?)の熱演にオーディエンスが笑いと拍手で応える。ちなみにこの曲のオケは、再現度を高めるため、バンドメンバーが使用楽器や音色までこだわり抜いたそうだ。

アンコールの最後は「バカね…冬」から「バカね」を続けて披露。“愛してるよー!!”コールに「俺も愛してるよー!!」と応えて最後は〈ららら〉の大合唱から〈晴れのそーーーーらーーー〉とロングトーンの絶唱でオーディエンスを魅了。「ありがとうございました!! ありがとうね、武道館!!」。大泉が客席からの拍手と声援に応える。花道を歩きながら何度も投げキッスを繰り返し、身体を抱きしめるジェスチャーでオーディエンスに感謝を伝えると全編の幕が閉じた。

全編3時間強。本編16曲とアンコール3曲、そして十二分過ぎるトークと映像。2011年以来およそ13年ぶりとなったソロ公演は、50歳を迎えた稀代の人間力を持ったエンターテイナーのこれまでの歩み、北海道への郷土愛、仲間との友情、さらにはマルチな魅力と近年の音楽的な成果までもが凝縮された、まさに“集大成”と呼ぶに相応しいステージだった。

来る3月20日には初のベストアルバム『YO OIZUMI ALL TIME BEST』もリリースされる。次は13年後と言わず、是非とも近いうちにまたステージに立ってほしい。きっと数えきれないほどの笑いに包まれ拍手と声援を送った13,000名のオーディエンスも同じ思いのはずだ、と勝手に断言してしまえるくらい“大満足”の一夜だった。

文:内田正樹
撮影:西槇太一

TEAM NACS Solo Project 5D2 -FIVE DIMENSIONS II-
生誕50周年記念!!大泉洋リサイタル in 武道館

2024年2月2日(金) 東京・日本武道館
17:00開場 / 18:00開演

●SETLIST
01.TOKIO
02.本日のスープ
03.星空のコマンタレブー
04.ビーチドリーマー
05.君には
06.スマッシュヒットLOVEバシーン!
07.疾れ!
08.自動車ショー歌
09.また逢う日まで
10.長い夜
11.手漕ぎボートは海をこえて
12.コラーゲン。
13.Top of the World
14.ふわり
15.ハナ ~僕とじいちゃんと
16.あの空に立つ塔のように

-ENCORE-
EN1.マン・イン・ザ・ミラー
EN2.バカね…冬
EN3.バカね

1

2