AI、10万人動員の全国ツアーファイナル東京公演開催! Lasting Peace Project SINGINGキャンペーンのために書き下ろした新曲「Lasting Peace Song」を都内有名大学の学生など(総勢50名)と共に熱唱! さらに、スペシャルゲストに\ellow Bucksが参戦

2023年10月にスタートしたAIの全国ツアー「“RESPECT ALL” TOUR」。全国で10万人を動員した同ツアーのファイナル公演が3月24日(日)、東京国際フォーラムホールAで開催された。
声出しが完全に解禁され、全国各地で“みんなと一緒に歌える”ライブが実現した今回のツアー。AIとバンドメンバー、ダンサーはこの日、ツアーの集大成と呼ぶべきステージを繰り広げた。

ライブの幕開けは最新アルバム『RESPECT ALL』1曲目に収録された「リスペクト」。ステージに架けられた紗幕にAIのシルエットが浮かび上がり、観客が大きな歓声を上げる。次の瞬間に紗幕は落とされ、ステージの2階部分でAIがキレのあるダンスを披露。4人のダンサーも登場し、ソウルフルな歌声を響かせると、会場のテンションは一気に上がっていく。さらにオーディションで選ばれた大勢のキッズダンサーがステージに上がり、冒頭からクライマックスのような雰囲気に。もちろんAIのテンションも最高潮だ。

「MORIAGARO」「HANABI」と高揚感溢れるアッパーチューンを披露した後、「今日はみんな、ラッキーだよ! スペシャルなゲストが来てくれてます!」(AI)と¥ellow Bucksを呼び込み、「THE MOMENT」へ。しなやかで鋭利なラップ、厚みのあるボーカルが共鳴し、ライブは早くも最初のピークを迎えた。二人でステージに置かれた階段に座ってフロウを交わし合うシーン、そして、「AIさんに最大のRESPECTを送ります。そして、みんなにもRESPECTを!」という¥ellow Bucksの言葉も心に残った。

「“今”この瞬間を楽しんで」というMC、「We Are The Champions」(クイーン)の一節をカバーした後は「Start Again」。手拍子が鳴り響き、「Say “Yeah!”」という呼びかけに反応してオーディエンスが大きな声を上げる。続いては〈信じることを恐れないで〉と呼びかける「Wavin’Flag」、“キミと一緒に未来を創るんだ”という思いを刻んだ「BE WITH YOU」。真摯なメッセージ性と心地よいグルーヴが共存する、AIにしか体現できないステージが続く。

「ママへ」では会場の“ママ”をステージに上げてパフォーマンス。この日は“20年くらい一緒にAIのライブに来ています”という母と娘、そして、コーラスの高橋あず美の母親が舞台に上がり、AI、高橋、植松陽介が愛情たっぷりの歌声を手渡した。今や恒例となった演出だが、何度目にしても涙腺が緩んでしまう。

 AI、高橋の2人で歌唱された「ウツクシキモノ」、〈命かけて作る幸せ/あなたといるため〉というラインを丁寧に紡ぎ出した「Life Goes On」とバラード系のナンバーを続けた後は、シリアスな感情を表現した楽曲が並べられた。まずはダンサーのNadiaが小さな赤ちゃん(の人形)を抱えて登場し、子供と母親の複雑な関係性をダンスで表現する。それを引き受けるように歌われたのは、「指を握る小さな手」。シアトルカルな演出によって〈触れなくても 会えなくても/あなたをこの先も ずっとずっと〉という歌詞がまっすぐに入ってきた。さらに“眠れないときはそばにいるよ”と語り掛ける「眠れない街」に続き、AI、植松の2人で奏でられた「BE BRAVE」。未来に向かう勇気を高らかに歌い上げ、虹色の光がステージを照らし出した。
そして「Story」「アルデバラン」とキャリアを代表する名曲を続けて歌唱。リアルで切実な感情を反映した楽曲を連ねることで、エモーショナルな音楽空間を生み出してみせた。


 
 バンドが演奏するインストナンバーとともにダンサー、ミュージシャンが紹介され、
「I Wanna Know」からライブは後半へ。「みんな一緒に歌って!」というAIのシャウトによって〈愛を広げて…〉の大合唱が巻き起こった「VOICE」。ダンサーとともにアグレッシブなダンスを繰り広げた「VOICE」。女性ラッパーAwichのラップの音源とともに“私たちは違わない”というメッセージを強く押し出した「Not So Different-Remix-」。そして本編ラストはダンサブルな「WORLD DANCE」。圧倒的な解放感が広がるなか、本編はエンディングを迎えた。

 観客による「My Friend」のサビの合唱、アンコールを求める手拍子が響くなか、AIが再びステージへ。まず披露されたのは、平和への祈りを込めた「Lasting Peace Song 」。青山学院大学、慶應義塾大学、国際基督教大学、上智大学、東京女子大学、早稲田大学、そして高校生一人による総勢約50名のコーラス隊とともに〈Peace is so simple〉〈Love is so simple〉というフレーズが会場を包み込む。言うまでもなく、今の世界にもっとも必要なメッセージだ。
 続いては新曲「ワレバ」。〈Whatever 手を繋いでいれば なんだってできる/お互いのこと必要だから〉というサビのラインは、すべての観客の心に届いたはず。今年の1月からセットリストに加わった楽曲だが、〈ワレバ〉(”Whatever”)の大合唱が立ち上がる様子からは、この曲がしっかりと浸透していることが伝わってきた。

ここで前回のツアー(「AI“DREAM TOUR”」)に参加したダンサーが呼び込まれ、ステージはパーティ状態に。「I love you, I love you,Ilove you! みんなのおかげでここまで来られました。最後も声を聴かせて。みんなでハッピーになって帰りましょう!」というMCに導かれたのは、もちろん「ハピネス」。温かく、力強いバイブレーションが広がるなか、全国ツアー「「“RESPECT ALL” TOUR」」はエンディングを迎えた。

音楽の力を信じ、歌で世界中に笑顔を届け、次世代の子供たちのために活動を続けるAIの渾身の想いが込められたステージとなった「AI“RESPECT ALL“TOUR」ツアーファイナルは、全22曲を歌唱し、幕をとじた。

そして、3/29(金)に能登半島地震で延期となった石川県金沢振替公演を実施し、その公演には、被災した方々に少しでも今後の糧に、希望を感じてもらうために約300名の方を招待する予定となっている。

撮影:田中聖太朗

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