3番目に出演したYO-KING(真心ブラザーズ)は、イントロなしで「ぼくとあの娘」を歌う。RCサクセション混迷期のアルバム「ハートのエース」の中の1曲で、ファンの間では人気の高いナンバー。声が言葉のリズムを引き出して、歌の中の物語を描き出す。誰の中にもある世の中とのバランスをとることのできない季節の歌が、いまこの時、最高のエネルギーとなって、聴いている人たちを躍らせる。まさにリズムとブルースだ。
ショーは中盤にさしかかり、バンドが下がり、ギターを持った山口洋と片平里菜がステージへ。曲は「風に吹かれて」。RCサクセションの問題作「COVERS」に収録されているボブ・ディランのカバー。
この曲がリリースされてから37年。戦争や侵略や支配が加速している。“どれだけニュースを見てたら 平和な日がくるの?” 山口と片平の歌が朝霧の夜空に放たれる。
ふたりが歌い終わり、バンド・メンバーの紹介に続き “ミスター・ソウルマン”という称号とともに田島貴男(ORIGINAL LOVE)がコールされる。歌うのは名曲中の名曲「スローバラード」!
田島のライブでもレパートリーとしても歌われているソウルバラッド。まるで交響楽のようなランドスケープで宇宙を見せてくれた。ラブソングが雨のかわりに降り注ぐ夢のような景色。朝霧JAMで音楽の絶景を体験した。悪い予感の欠片もない、僕らは同じ夢を見た。
いよいよ大トリの中の大トリ 今年結成40周年を迎えたRED WARRIORSのリード・シンガー ダイヤモンド☆ユカイが、暴動クラブのギタリスト マツシマライズを引き連れて登場!曲は清志郎のライブのクライマックス・ナンバー「ドカドカうるさいR&Rバンド」。ライズの入魂のリフがオーディエンスのハートに火をつけた。ステージ狭しと動き回るダイヤモンド☆ユカイは天性のロックンロールスターで、チャーミングでポップなところが清志郎と重なる。ユカイのマイクスタンドが宙を舞い、ライズが美しくもワイルドにギターを決め、ステージ中央で一つのマイクスタンドで歌う見事なライブパフォーマンス!まるでサーカスのようなロックンロールショーで、朝霧JAMに現代最高のロックンロールを刻印した。















