THE BLACK COMET CLUB BAND TOUR 2015

後半戦の「VANGABOND」からも、その熱気が下がることないフロアに、The Clashの「I Fought The Law」を畳み掛ける。”大人の初期衝動”とも言うべき前のめりなビートと、うねるグルーヴを体現させたかのようなShootyz Grooveの「Buddah Blessed」では、”無駄な殺生”という過激なリリックを乗せ、小林 勝のオート・ワウが独特の世界観を魅せる「ALL ILL」で、退廃的ながらもどこか力強いサウンドで圧倒する。
バンドの名は、稲垣足穂の作品から得られたものだが、高野 哲から「2,3ヶ月で終わると推測されるかも知れないが、このバンドのエネルギーを次の形にしていきたい」と、次の新作についても宣言される。既に人気曲となっている「BWY」では大合唱が沸き起こり、佐藤 統のピアニカが高らかに吹かれる「BANDEIRA」ではアウトロでのシンガロングが続き、本編の幕が閉じた。
アンコールで迎えられたメンバーは、ステージに現れると直ぐにTHE ROOSTERSの「テキーラ」、風間 弘行と梶原 幸嗣の圧倒的なドラミングに踊るEUROPEの「The Final Countdown」で、会場の熱気も最高潮に。

「思い残すことは何もない、だがやり残した曲がある」と、披露されたのは「Little Light Big Shadow」。
会場からの止まない拍手は、nilでもTHE JUNEJULYAUGUSTでもない、その新しいバンド「THE BLACK COMET CLUB BAND」へ、間違いなく向けられていた。

この後、11/6(金) 高円寺HIGHにて行われる“パンクの欠片”の出演が決定しており、凄まじいエネルギーで埋め尽くされるステージを見逃さないで欲しい。

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