キング・ギザード＆ザ・リザード・ウィザードは“Interior People”のミュージック・ビデオが公開されている。
これまでチャイルディッシュ・ガンビーノやエルトン・ジョンと仕事をしてきたアイヴァン・ディクソンが監督したレトロ風のアニメーションによるミュージック・ビデオは、楽曲の空想的でサイケデリックな雰囲気に合わせたものとなっている。
アイヴァン・ディクソンは“Interior People”のミュージック・ビデオの製作について創作面でかなり自由だったと述べており、バンドからの指示は蝶を使わなければならないということだけだったという。
ビデオは1981年公開の映画『ヘヴィ・メタル』のほか、フランス人アーティストのメビウスとスタジオ・ジブリの設立者である宮崎駿からも影響を受けたものとなっている。
「“Interior People”を聴いて、すぐにすごい勢いで絵を書き始めたんだ。大胆なロード・トリップみたいにね」
「そこから主人公が蝶に乗っているというアイディアが浮かんだんだ。曲名からは繭を連想したんだ」
「僕らのヒーローは自分自身を蝶に変える繭を探そうとしているんだ。彼女と蝶の間の愛情が描かれた瞬間はその深いつながりを示唆するんだけど、彼女たちは恋人なのだろうか？」
「繭については子どもの頃、オーストラリアの庭で見た形のデザインにしたかった。小さな棒が突き出ているもので、どこでも見たことのないものとなっているんだ」
“Interior People”は先月リリースされた通算18作目のアルバム『バタフライ3000』に収録されている。キング・ギザード＆ザ・リザード・ウィザードは最新作『バタフライ3000』の全曲のミュージック・ビデオを公開することを発表していた。
『バタフライ3000』は今年2枚目のアルバムで、2月に『L.W.』をリリースしているほか、昨年は姉妹作『K.G.』をリリースしている。『L.W.』と『K.G.』は2017年の『フライング・マイクロトナル・バナナ』で導入した微分音チューニングを採用した作品となっている。
