長年インターネット上で最も正体不明の楽曲として扱われてきた曲の出自が明らかに

長年「インターネット上で最も正体不明の楽曲」として扱われてきた曲の出自が解明されて、曲を作った人物がその証拠もあると名乗りを上げている。

長年、インターネット上では1980年代中盤にドイツのラジオ番組で録音されたニュー・ウェーヴの楽曲についてその出自を解明しようとする試みが行われてきた。2007年にリディアと名乗る人物がオンライン・フォーラムにアップした楽曲は兄のダリウスがカセットテープで録音したものとなっていた。

出だしの歌詞から“Like the Wind”と呼ばれてきたこの曲はインターネットにおける謎として扱われるようになり、YouTubeの動画や「The Mysterious Song」というサブレディットでも解明の試みが行われるようになっていた。

しかし、11月4日にレディットのコミュニティで「Marijn1412」という人物はこの曲はドイツのバンド、FEXによる“Subways Of Your Mind”という曲だと投稿している。

「Marijn1412」は1980年代にドイツ北部の公共放送局が主催した新人バンドのイベントを調べている中でFEXの元メンバーと出会うことになったと説明している。

「Marijn1412」は次のように述べている。「この曲が実はかなり話題になっている『幻の楽曲』であることをメールで返信したところ、昔のバンド・メンバーと話をするまでは公表しないでくれと頼まれた。しかし、その間にこの曲は(ドイツの演奏権団体である)GEMAに登録され、人々に知られることになった。けれど、バンドメンバーがこの曲について公表することに同意してくれたので嬉しいです」

元メンバーはこの曲の追跡が行われていることを知らなかったようで、バンドでキーボーディスト/ギタリスト/バッキング・ヴォーカリストを務めていた68歳のミヒャエル・ヘドリッヒは『Tz』に次のように語っている。「インターネットで話題になっていることはまったく知らなかった。というのも正式な曲名を知らなかったわけだから、それも当然だよね。関係ないと思っていたんだ」

「そうしたら、“Subways Of Your Mind”がインターネット上で最も正体不明の曲になっていることを知らないのかと指摘されたんだ」

ミヒャエル・ヘドリッヒはこの曲が自分たちの曲であることを証明すオリジナルのレコーディング・セッションの資料、目撃者の証言、ライブ演奏の音源など、数々の証拠を持っているとも述べている。

この曲が新たな人気を獲得したことを受けて、FEXのメンバーは再結成して、“Subways Of Your Mind”を再レコーディングし、ミュージックビデオを撮影することを計画しているとも報じられている。

“Subways Of Your Mind”の音源はこちらから。



正体不明の楽曲については先日も別の曲の出自が明らかにされている。“Everyone Knows That”というそのその曲は2021年にキャッチーなポップ・トラックがYouTubeにアップされると、その出自を解明しようとサブレディットが盛り上がりを見せ、最終的には1980年代半ばの一連の権利者に絞られることになった。



その中から「south_pole_ball」というユーザーはクリストファー・ブースという作曲家がポルノ映画のために作品を作っていることを発見して、彼の全作品を調べてみたところ、1986年発表の『エンジェルズ・オブ・パッション』の1時間7分31秒で“Everyone Knows That”が使われていることを発見している。

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