トラヴィスは4年ぶりとなるニュー・アルバム『10ソングス』よりニュー・シングル“A Ghost”のミュージック・ビデオが公開されている。
“A Ghost”は通算9作目となるニュー・アルバムから最初に公開された楽曲となっており、ミュージック・ビデオは新型コロナウイルスによるロックダウンの中でフロントマンのフラン・ヒーリーと14歳の息子であるクレイによるコラボレーションとなっている。
「アルバムを仕上げて家に帰った時に自主的に2週間自己隔離することにしたんだ。息子もハグできなかったし、部屋も出られなかったけど、遠隔でアルバムをミックスして、完成させたんだ」とフラン・ヒーリーは『NME』に語っている。「その後、“A Ghost”のミュージック・ビデオを作る方法がなくてね。それで、自分で全部描いたんだ。1日17時間取り組んで4週間かかったよ。目を上げることもなかったくらいだよ」
彼は次のように続けている。「10秒のために12時間くらい描かなきゃいけないんだ。妥協を許さない状況で、やることにしたんだ。頭がそれでいっぱいでツイッターもやめてしまった。ストレスでイライラしたよ。ドナルド・トランプの顔を激しく殴ってやりたかったからね。それができないのが不安だったよ」
この曲の歌詞についてフラン・ヒーリーは息子のクレイの金言によるクリエイティヴな刺激と人生の新しい時期を題材にしているという。
「今、46歳なんだけど、そんな感じはなくてね。まだまだやるべきことがあると思っているんだ」とフラン・ヒーリーは語っている。「親となり、この14年間は完全に息子に捧げてきた。自分にはいなかった父親になりたかったんだ。息子は関心の中央にある集中したものだった。でも、6ヶ月前に息子が来て言ったんだ。『パパ、今はバンドと頑張るべきだよ。最大限までやってなかったのは分かるし、そうしてほしいんだ』ってね」
「歌詞はそのコンビネーションなんだ。自分の足元を見つめて、全力でやることに決めたんだ。鏡で自分を見つめて、他の人の幽霊を見ることについての曲なんだ」