アノーニは先週開催された共和党全国大会の影響を受けたプロテスト・ナンバーの新曲“R.N.C. 2020”が公開されている。
ノースカロライナ州シャーロットとワシントンD.C.で開催された共和党全国大会でドナルド・トランプ大統領はアメリカの今後についてのヴィジョンを提示している。
現地時間9月3日にアノーニは新曲の公開にあたって声明を発表し、ドナルド・トランプ政権について「ドラマ『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』そのままの宗教国家」と批判している。
アノーニはドナルド・トランプ大統領のプランをフォックス・ニュースの「節度を欠いたプロパガンダ」と呼び、「真実や共感、生物圏への執拗でニヒリスティックな攻撃」と評している。
アノーニは声明を次のように続けている。「先週、共和党全国大会を観たんだ。僕らが感じた不安を言葉にするのはどんどん難しくなってきている」
「何が起こっているんだ? 有害なレベルの頽廃と馴れ合いがアメリカを破滅させようとしている」
「キリスト教過激派がこの国をドラマ『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』そのままの宗教国家にしようとしているんだ」
「3月から4月にかけてマスクをしないようにメディアのキャンペーンを使って我々を攻撃した後にアメリカの新型コロナウイルスの死者は全世界の22%となっているんだ。そうした政府の方針のために僕も個人的に知っているニューヨーカーが3人亡くなったんだ」
「トランプはアメリカでの警察による人種差別的な暴力を残忍なレベルにまで駆り立てているんだ。無政府状態と『暗い影』が差し迫っている嘘の話でトランプは有権者を恐れさせ、再選されたらブラック・ライヴス・マターの抗議者を壊滅させて、『法による支配』を復活させると言っているんだ。スティーヴ・バノンやマイン・カンプからのスタッフを入れるのか? 多分、両方だろうね」
新曲についてアノーニは次のように述べている。「この曲“R.N.C. 2020”のサウンドはすごくラフなんだ。ループは20代初めにニューヨークのクラブで行ったライヴからのものなんだ。過去の自分が現在のために叫んでいるんだ」
「違う道をこの先に向かって描くことができるのか? 今は持っているすべてを使ってそこに集中していかなきゃいけないんだ」
先月、アノーニはボブ・ディランの“It’s All Over Now, Baby Blue”とニーナ・シモンの“Be My Husband”のカヴァー音源が公開されている。