アノーニ・アンド・ザ・ジョンソンズはニュー・アルバム『マイ・バック・ワズ・ア・ブリッジ・フォー・ユー・トゥ・クロス』をリリースすることを発表して、シングル“It Must Change”が公開されている。
プレス・リリースによれば、アノーニは通算6作目となるアルバムを作る間、マーヴィン・ゲイの『ホワッツ・ゴーイン・オン』が頭に強くあったという。
「私の頭の中ではあの作品が重要な指標になりました」とアノーニは説明している。「今回の曲の中には50年前にポピュラー・ミュージックで初めて提起された全世界的・環境的な懸念に現代から返答しているものもあります」
アノーニは2022年にソウル・プロデューサーのジミー・ホガースと『マイ・バック・ワズ・ア・ブリッジ・フォー・ユー・トゥ・クロス』に取り組み始め、2人は一緒に一連のデモを作り、レコーディングのため、スタジオにレオ・エイブラムス、クリス・ヴァタラーロ、サム・ディクソン、ストリングス・アレンジャーのロブ・ムースといったミュージシャンを招集している。
新曲“It Must Change”のミュージック・ビデオはこちらから。
「役に立つアルバムにしたいと思いました。2016年発表の『ホープレスネス』で私は作品に取り組む人々、活動を行う人々、夢を見る人々、意思決定をする人々を励ますサウンドトラックを提供できるかもしれないことを学んだのです」
「この恐ろしい時代を率直に表現することが不安を引き起こすのではなく、自己認識と救済のきっかけになる人々に、1人ではないと感じさせる歌を歌うことができます。作品を役に立つものにして、今直面している話題を通して尊厳と立ち直る力をもって人々を動けるようにする手助けをしたいのです」
“It Must Change”ではまさにそうした意識が反映されつつ、崩壊しつつあるシステムが人間への思いやりを込めて描写されている。
イアン・フォーサイスとジェーン・ポラードが監督を務めた“It Must Change”のミュージック・ビデオはイギリスの社会正義活動家であるマンロー・バーグドルフが黒いガウンを着て、リップシンクをするものとなっている。
アノーニはマンロー・バーグドルフについて次のように語っている。「マンロー・バーグドルフは、イギリス社会において多大な貢献をしてきた人で、彼女の明晰さと気品には、いつも感動させられる。彼女の品格と倫理的な勇気は、私たちにとって大きな指針となると思う」
ニュー・アルバム『マイ・バック・ワズ・ア・ブリッジ・フォー・ユー・トゥ・クロス』は7月7日にリリースされる。また、アノーニは6月2日にリリースされるルーファス・ウェインライトの新作『フォーコクラシー』にも参加している。「フォーク・ミュージックの再発明」と謳われるアルバムにはデイヴィッド・バーン、ジョン・レジェンド、ブランディ・カーライル、シェリル・クロウ、チャカ・カーン、アンドリュー・バード、ニコール・シャージンガー、スザンナ・ホフス、ヴァン・ダイク・パークス、マディソン・カニンガムが参加している。