メタリカのジェイムズ・ヘットフィールドは新型コロナウイルスのパンデミックについて振り返り、新型コロナウイルスのためにバンドの活動が止まったことで「人生を謳歌した」機会になったと語っている。
ファンクラブ誌『ソー・ホワット!』の新たなインタヴューでジェイムズ・ヘットフィールドはパンデミックによって世界各地で多くの犠牲が生まれたことを確認している。
「パンデミックは歓迎できないわけでさ。人々は傷つき、亡くなっている。どこに住んでいようと多くの人々が金銭面などで苦しんでいる。もう余裕がなくなっているわけでさ。生活が劇的に変わってしまったんだ」と彼は語っている。
「だから、ひどい聞こえ方にならないようにしたいんだけどさ。でも、自分個人としてはスピードを落として、仕事をストップして、家族も悩んでいたツアーやバンドにまつわるサイクルをストップすることになったんだ。そういう時間を持てたのはよかったよ。スケジュールを持たずにくつろいで、人生を謳歌したんだ。ここコロラド州の地元に接してみたんだ」
「これって前はするのが難しいことだったんだ。数週間しかいないから、地元と接してバーベキューやシガー・ピットを『毎週やろうぜ』なんて言えなかったんだ。そういうことができなかったんだけど、今はできる。無条件で愛せる友人の素晴らしいコミュニティを築けてね。こういうことがなければ、できなかったよ」
彼は次のように続けている。「家に帰ってきたら、数週間しかいない時は妻のフランチェスカが計画を立ててくれて、『友達と遊びましょ』というので、とりあえずやってみるものの、『ハイ』と言うのにも1週間かかったりしたんだ。カウチから立って『ハイ』と言うまでね」
「ツアーから離れて後退したことで全体像として多くのことに気づけたんだ。ツアーから自宅への移行って想像した以上に難しいんだよね」
メタリカは2020年の予定がすべてなくなっており、8月にはカリフォルニア州北部にある非公開の場所で収録したライヴをアメリカやカナダの数多のドライヴインや屋外シアターで上映している。
メタリカはカリフォルニア州を中心としたアメリカ西海岸に広がっている山火事を受けてその救援活動に25万ドル(約2650万円)を寄付している。
メタリカは2017年から慈善活動への寄付を行っているオール・ウィズイン・マイ・ハンズ・ファウンデーションを通して今回の寄付も行っている。
メタリカは7月に新型コロナウイルスを受けて29万5000ドルを寄付しているほか、4月にも35万ドルを寄付している。