メタリカのギタリストであるカーク・ハメットは新たなインタヴューでホラー映画の監督やプロデュースに取り組んでみたいと語っている。
カーク・ハメットは大型楽器販売チェーン店「コスモ・ミュージック」による番組「ロックスターズ・イン・カーズ」に出演して、ホラー映画に対する愛を明かし、ホラー映画が自身のソングライティングに与えている影響について次のように語っている。
「(ソングライティングの)全般に影響を与えているよ」とカーク・ハメットは語っている。「この映画がこの曲やこのリフに影響を与えていて、みたいなことが言えたらいいんだけどさ。ホラー映画を観ると、ギターを弾いている時や作曲をしている時と同じような感情を得られるんだ」
「俺は暗い短音階の曲を作ることが多くて、音楽を書く時には悪夢のようなサウンドになることもあるんだ。雰囲気のある曲を書いていてね。サウンドトラックに使えるような曲もたくさんあるんだ。いつかサウンドトラックに使えるように、取っておいてあるんだよ」
また、ホラー映画の監督やプロデュースを手掛けてみたいかという質問には次のように答えている。
「もちろんだよ」とカーク・ハメットは応じている。「アイディアをきちんとまとめないといけないね。俺が優先すべきなのは音楽であって、現時点で重要なのも音楽だし、それこそが俺の強みであることは間違いないんだけどさ」
「けど、俺なら最高のホラー映画を作ることができると思うんだよね。まず第一に、時間を確保する必要があって、第二に、誰か資金を出してくれる人を見つけなければいけないわけだけどさ。もう既にサウンドトラックはあって、やるべきことの一部は完了しているんだ」
彼は次のように続けている。「(ホラー映画の音楽を作曲できることは)俺にとってはすごく嬉しいことだよ。アイディアをまとめて、脚本を確保して、下地をきちんと整えないとな。かなりの労力が要るだろうね。スラッシュかロブ・ゾンビにでも依頼しようかな。もしも俺に映画のリメイクをさせてもらえるなら、最近の多くの人たちがやっているように(オリジナルを)水で薄めるような真似はしないよ。『ペット・セマタリー』のリメイクも『死霊のはらわた』のリメイクも、かなり薄められていたからね」
メタリカは『S&M〜シンフォニー&メタリカ』の20周年を記念した公演が、『メタリカ&サンフランシスコ交響楽団:S&M²』として10月9日に日本で劇場公開されることが決定している。