ザ・ウィークエンドは最新作『アフター・アワーズ』から2021年のグラミー賞へのノミネートが一切なかったことを受けてグラミー賞を批判している。
本名をエイベル・テスファイというザ・ウィークエンドはグラミー賞について「不正のままだ」として、「自分とそのファン、業界の透明性に対して責任がある」とツイートしている。
The Grammys remain corrupt. You owe me, my fans and the industry transparency…
— The Weeknd (@theweeknd) November 25, 2020
ザ・ウィークエンドのツイートに対してレコーディング・アカデミーのハーヴェイ・メイソン・ジュニアは米『ローリング・ストーン』誌を通して次のように述べている。「ザ・ウィークエンドがノミネートされなかったことに失望したのは理解しています。私も驚きましたし、彼の思っていることには共感できます」
「今年リリースされた彼の音楽は素晴らしいですし、彼の音楽コミュニティやより広い世界への貢献はあらゆる人々の憧れに値するものです。残念ながら毎年、その価値があるアーティストよりもノミネーションの数は少なくなってしまうのです」
「すべてのグラミー賞のノミネートはその素晴らしさについて投票期間によって決められるものであり、私たちはそれを尊重しています」
現地時間11月24日にグラミー賞の2021年のノミネートは発表されており、デュア・リパ、ビヨンセ、テイラー・スウィフト、ビリー・アイリッシュらが複数部門にノミネートされている。
デュア・リパは一般部門で最多ノミネーションとなっていて、6部門でノミネートされている。“Don’t Start Now”が最優秀レコード賞、最優秀楽曲賞にノミネートされており、アルバム『フューチャー・ノスタルジア』が最優秀アルバム賞にノミネートされている。
テイラー・スウィフトはロックダウンの間に制作された『フォークロア』が最優秀アルバム賞にノミネートされている。そのほか、テイラー・スウィフトは3部門にノミネートされており、“Cardigan”が最優秀楽曲賞と最優秀ポップ・ソロ・パフォーマンス賞にノミネートされている。
ビリー・アイリッシュは“Everything I Wanted”が最優秀レコード賞、最優秀楽曲賞、最優秀ポップ・ソロ・パフォーマンス賞にノミネートされている。ビヨンセは“Black Parade”が最優秀レコード賞、最優秀楽曲賞、最優秀R&Bパフォーマンス賞にノミネートされている。
ザ・ウィークエンドは過去に3つのグラミー賞を受賞している。2016年と2018年にそれぞれ『ビューティー・ビハインド・ザ・マッドネス』と『スターボーイ』で最優秀アーバン・コンテンポラリー・アルバム賞を受賞しており、2016年に“Earned It”で最優秀R&Bパフォーマンス賞を受賞している。