大滝詠一が自身のレーベル「ナイアガラ」から発表した本人名義全作品の楽曲が、2021年3月21日より各音楽サブスクリプションサービスにて一挙解禁される。
今回配信される作品は、「君は天然色」「恋するカレン」「幸せな結末」などの代表曲をはじめ、「熱き心に」「風立ちぬ」「夢で逢えたら」といった提供曲のセルフカバー、更にはオリジナルアルバム未収録の音源等を含む全177曲だ。
また、大滝詠一が1981年3月21日に発表したアルバム『A LONG VACATION』の発売40周年を記念して、『A LONG VACATION 40th Anniversary Edition』が同2021年3月21日にリリースされる。本作の発売40周年を記念して、アルバム収録曲で大滝詠一の代表作でもある「君は天然色」のミュージックビデオを制作、本日3月3日より公式YouTubeで公開されることが決定している。「君は天然色」は発売から40年経った現在でも、CM、アニメーション、映画のテーマソング等に使用されているナンバーで、この曲が収録されているアルバム『A LONG VACATION』のジャケットはイラストレーター永井博が手掛けており、「君は天然色」のミュージックビデオは全編その永井博のイラストで構成。映像の制作は、『君の名は。』や『天気の子』の予告編演出で知られるアニメ映像ディレクター依田伸隆が担当した。依田は映画化も決定したアニメ作品『かくしごと』のTVエンディング映像(EDテーマ「君は天然色」)も手掛けており、依田自身も以前から大滝詠一作品の大ファンだったこともありミュージックビデオの制作を快諾したということ。永井博の二次元のイラストをアニメーション技術で立体的に表現し、今まで観たことのない映像作品に仕上がったようだ。
依田伸隆 コメント
大滝詠一さんと永井博さん。「大ファン」と言ってしまうのも恐れ多いくらいのお二方です。
こんな素敵な巡り合わせに携われるなんて光栄すぎる事です。
「君は天然色」のサウンドや歌詞についての逸話を追いかけてたファンですからMVを作る上で何をきっかけにしようか、あらゆる可能性を夢想しておりました。
そのうちの一つにこの楽曲のもつリズムの面白さがあります。歌や楽器のテンポ感、
それを包み込むバランスの妙。
この映像のコマ数の最小単位は1/24秒(1秒間に24枚の静止画)で構成しておりますが音楽のリズムはもっともっと細かくて、それはもう体感とかニュアンスとか一定の数字では言い表せない面白さがいっぱい詰まっております。
そして永井さんのイラスト構成や色使い、タッチにもイラストならではのテンポ感が存在します。
ですので音に映像をジャストに合わせるのか?少しだけズラしたほうが気持ちよいのか?
そのチョイスを1/24秒で追い込む作業をしていく事でお二人の作品の奥深さを再発見できた気がして、本当に幸せな時間でした。この作品が発表されたのは過ぎ去った過去ですが、その魅力は今なお眩しい!