スクイッドは新曲“Paddling”の音源が公開されている。
BBCラジオ1で初公開された“Paddling”は5月7日にリリースされるデビュー・アルバム『ブライト・グリーン・フィールド』から公開された2曲目の楽曲となっている。
6分に及ぶ“Paddling”はドラムマシーンのループとシンセのラインで構成されており、「単純な喜びと退廃的な消費主義における二分法」の別々の視点から書かれているという。
“Paddling”の音源はこちらから。
「『たのしい川べ』からのお馴染みのシーンを列挙しつつ、この曲は僕らが人間でありながらも、究極的には原始的/近代的衝動に駆られた動物なんだということを思い出させてくれるんだ。そうしたものが日々の虚栄心と男らしさを生み出しているんだ」
ダン・キャリーがプロデュースしたアルバム『ブライト・グリーン・フィールド』についてドラマーでリード・ヴォーカリストのオリー・ジャッジは次のように説明している。「それぞれの楽曲は、その世界に存在する場所や出来事や建造物を描写しているんだ。この都市は実在の場所ではなく、虚構と電脳世界に存在するものだけど、僕たちが暮らす現実世界の明確な特徴を模倣している。言わばディストピアそのものであるイギリスの都市の風景だ」
「小説家のダグラス・クープランドによる、我々は『極限の現在』を生きているという見解、それから評論家マーク・フィッシャーによる、過去を亡霊に見立てる憑在論的音楽や未来が静かに抹消されているということに関する記述を読んだおかげで、自分たちは長年、未来を偏重するディストピアそのものの環境で生きてきたのだと実感したんだ」