ザ・ローリング・ストーンズのミック・ジャガーは回想録を完成させなかった理由について「単純に退屈で面倒くさかった」と語っている。
ミック・ジャガーは現地時間4月13日にBBC 6ミュージックのマット・エヴェリットによるインタヴューで自伝を完成させなかった理由について訊かれている。ミック・ジャガーはデイヴ・グロールとのコラボレーション・シングル“Eazy Sleazy”をリリースしている。
ミック・ジャガーは以前2014年に自伝を読みたければ「ウィキペディアを見ればいい」と語っており、2017年には編集者のジョン・ブレイクがミック・ジャガーの未完成原稿を持っていると述べており、「短い傑作」と評していた。
新型コロナウイルスのロックダウンによってもう一度自伝を書き始めようと思ったかと訊かれて、ミック・ジャガーは再開させるモチヴェーションを見つけられなかったと語っている。
「そうすることもできたんだろうけどさ。みんな書いたりしているからね」と彼は語っている。「80年代に書き始めたと思うんだけど、大金のオファーがあったんだ。でも、楽しめなかったんだよね。人生を振り返るのがね。今を生きることに弊害が出るんだよ」
「自伝を書くというのは1週間でできることじゃないからね。いろいろ手間がかかるんだ。感情や友人関係、浮き沈みを追体験するというのはすごく手間がかかるんだよ」
ミック・ジャガーは自伝を書いた体験について「正直楽しいというものではなかった」と語り、次のように続けている。「単純に退屈で面倒くさかったんだよ。そんなに盛り上がらなかったんだよね」
「それで『やる気にならないな』と言って、出版社にお金を返したんだ。別の機会にやることにるすよってね。それで終わったんだ。自伝を書くなんてくだらないし、覚えてないよなんて言っていたけど、実はそうじゃなかったんだよ。その作業を楽しめなかったんだ」
自伝を完成させる気はあるかと訊かれてミック・ジャガーは次のように答えている。「当面はないだろうね」
ミック・ジャガーとコラボレーションしたデイヴ・グロールは自伝『ザ・ストーリーテラー:テイルズ・オブ・ライフ・アンド・ミュージック』を刊行することを発表している。
「ワシントンD.C.の郊外で育った少年時代から18歳でツアーに出たこと、その後のすべての音楽、マイクの裏で起きていた世界での素晴らしい冒険を今回お届けするよ」