カリフォルニア州コーチェラに住む地元の部族はコーチェラ・フェスティバルがライヴ・ネイションを商標登録で法的措置を取ったことを批判している。
コーチェラ・フェスティバルを主催するゴールデンヴォイスは12月31日に開催されるイベントの「コーチェラ・デイ・ワン22」に対して一時的差止め命令を獲得している。
コーチェラ・フェスティバルはアメリカ先住民族によるトゥエンティ・ナイン・パームス・バンド・オブ・ミッション・インディアンズに対して直接の法的措置を行ったわけではないが、部族の代表は米『ローリング・ストーン』誌で法的措置について「部族や地域に対する直接の攻撃」だと述べている。
「このイベントは地域社会への無償の感謝の気持ちとして2022年の繁栄を願って人々が安全に集えるようにと企画されたものです」とダレル・マイクは述べている。「AEGとゴールデンヴォイスはコーチェラ・フェスティバルがカリフォルニア州コーチェラではなく、カリフォルニア州インディオで開催されているにもかかわらず、自分たちが『作った』とでも思っている地域の商標を所有しているのです」
ダレル・マイクは様々な業者がデイ・ワン22で仕事をするとAEGのイベントから「追放される」と「脅迫されている」と主張している。「地元の家族を経済的なリスクにさらして、地域社会が経済的に破綻する」可能性があることも彼は指摘している。
「私たちの部族や他の部族は何千年もこの地域で暮らしてきましたが、自分たちの選択ではなく、保留地に移転されたりしてきました。そこで地域や文化や遺産を守るために役所やビジネスを発展させなければなりませんでした」とダレル・マイクは続けている。「ゴールデンヴォイスがフェスティバルを始める前からエンタテインメントは私たちの多様な経済の一部でした」
「私たちにその義務はありませんが、マーケティングで使うイベントのタイトルからは『コーチェラ』の文言を削除しました。この問題は脇に置いて、カリフォルニア州コーチェラのコーチェラ・クロスロードで開催されるデイ・ワン22が始めた時の精神の下にお祝いになることを願っています」
R・ゲイリー・クラウスナー判事はコーチェラ・フェスティバルとゴールデンヴォイスが商標権の侵害を証明する「可能性が高い」と判断しており、これによってイベント名などは変更されるものの、予定通り開催されることを妨げるものではないとされている。