Ed Sheeran、「Shape Of You」の盗作を巡る裁判で勝訴したことが明らかに

Ed Sheeran

エド・シーランは“Shape Of You”の盗作を巡る裁判で高等裁判所で勝訴の判決が下されている。

エド・シーランと共作者のジョニー・マクダイドとスティーヴ・マックはサミ・スウィッチ名義で2015年に発表された楽曲“Oh Why”から「特定のフレーズと歌詞」を盗作したと訴えられている。

サミ・スウィッチと共作者のロス・オドノヒューは“Oh Why”から「oh I, oh I, oh I」のフックを盗作されたと主張しており、エド・シーランはこれを強く否定しており、2016年10月に“Shape Of You”を書く前に“Oh Why”を聴いたという説も否定していた。

今回、11日の日程に及ぶ審理を経て裁判官のジャスティス・ザッカローリはエド・シーランが「意図的でも無意識でも」“Shape Of You”を書くにあたって“Oh Why”のフレーズを盗作していないという判決を下している。

ジャスティス・ザッカローリは“Shape Of You”と“Oh Why”で「一小節のフレーズが類似している」ことを認めつつも、「このような類似は著作権侵害の可能性の始まりに過ぎない」と述べている。

ジャスティス・ザッカローリは「関連するパートには違い」があり、それが「“Shape Of You”の『Oh I』の部分は“Oh Why”以外のところから生まれた有力な証拠となっている」と続けている。

裁判官は“Shape of You”を書く前に“Oh Why”を知っていたという主張についても「推測の根拠」しかないと語っている。「事実として彼は聴いていなかったと私は考えています」

エド・シーランとジョニー・マクダイド、スティーヴ・マックは共同で長文の声明を発表している。「この裁判を通してコストについての話がたくさんありました。しかし、それは経済的なコストというよりは、創造性におけるコストのことです。裁判に巻き込まれている間、音楽を制作したり公演を行うことはできません」

「メンタル・ヘルスのコストもあります。このことで引き起こされるストレスはすべての面で甚大なものです。それは日々の生活の様々な側面に影響を与え、家族や友人の生活にも影響を与えます。私たちは企業でも団体でもなく、人間であり、ソングライターです。この件で傷つき、痛みを抱えた人がいることをないがしろにしたくはありません。同時に私たちも今回の裁判を経て傷つき、生活上の困難を抱えたということを認識することが重要だと思います」

「私たちにも幅広いソングライターたちにも影響があることです。こうしたことを経験した上での私たちの願いは、あらゆるソングライターにとって自由にクリエイティヴに自分の内面を表現できる安全な場所が必要だということを示すことになればということです。それこそが私たちがこの件に関わることにしたそもそもの理由です。誰もが恐れることなく音楽やアートで自由に自分を表現できるべきです」

「同時に、法による公正な著作権を保護する手続きが存在すべきだとも思っています。しかし、それは不当な主張が簡単にできる文化とは違うものです。それは創造という文化にとって建設的で役立つものではないからです」

「ジャスティス・ザッカローリ氏が私たちが当初から主張してきた立場を支持する明確な思慮深い判決を下してくれたことに感謝します。“Shape Of You”はオリジナルで、原告の曲を盗作したものではありません」

「私たちは自分たちよりも前にあった音楽、自分に影響を与えてくれた音楽に敬意を持っています。常に影響を与えた人々やコラボレーションしてくれた人たちを認め、明らかにしようとしてきました。どれだけ成功したかに関係なく、敬意を持っています。公然と攻撃的に自身の尊厳を傷つけられるのはつらいことです」

「自分がしていないこと、自分がしそうもないことをやったという主張から弁護するのはつらいことなのです」

「裁判の過程でいろんなソングライターから届いた愛や希望、応援のメッセージにも感謝しています。常に協力して立ち向かってくれた音楽出版社にも感謝します。有り難いことに今の自分の仕事ができて、その有り難さも認識しています。公然と真っ当な形で自由に仕事ができる世界で暮らしたいのです」

「プロになってから経験した最も困難なことの一つでしたが、根拠のない主張に反対し、音楽制作における権利と尊厳をこれからも守っていきます。それでこそ、音楽を作り続けることができるからです」

声明は次のように締めくくられている。「あらゆるソングライターへのメッセージは以下の通りです。お互いに支え合ってください。お互いにやさしくしてください。コミュニティと創造性の精神を育み続けましょう」

エド・シーランは“Shape Of You”がスポティファイで再生回数が30億回を突破した際に、この曲のできた経緯について語っている。

「“Shape Of You”はアルバムに入れるはずじゃなかったんだ」と彼は説明している。「でも、曲ができた時にレーベルのベン・クックがシングルにすべきだと言ったんだ。でも、僕は“Castle On The Hill”をシングルにしたかったんだよ。それで両方を同時に出してみたんだけど、僕のほうが間違いだったんだ。そして“Shape Of You”は30億回に到達したんだ」

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