WONKの2年ぶりのアルバム『artless』が本日5月11日(水)リリースされた。
結成9年目にして「原点回帰作」ともいえる本作は、アルバムタイトル「artless」の通り、ありのままで無邪気な心の機微と、等身大な日常の景色を描いた。全6曲で生身の人間の温かさや脆さ、不完全な中にある愛おしさを歌う。
アルバム『artless』の最後の1曲として選んだのは「Umbrella」。傘を基軸に視点や地点を変えながら情景が描かれていく。リリックを担当する長塚健斗の「自分の立場に近い人にも、遠い人にも、差し伸べる優しさを持っていたい」という願いにも似た強い想いが込められた1曲。目を覆いたくなるようなニュースが飛び交う時代に、込み上げる想いを、アートレスな形で音に乗せている。
ドラムとピアノのシンプルな重なりから始まるイントロに始まり、リリックの言葉一つひとつを情感を込めて長塚が歌い上げる。WONKとして、初めて”ほぼ日本語詞”となったこの曲は、今、目の前にいる人に届けるための彼ららしい試みとなっている。
本日配信の『artless』は、全曲で頭上を含む3次元空間に音を鳴らし、深み溢れるサウンド体験を可能にする音響技術「ドルビーアトモス」を採用した。元々ゲームのサウンドデザイン(VRや3D系)をしていたベースの井上幹がミキシングを担当。先日公開されたYouTubeでの配信「WONK RADIO – わかりやすいドルビーアトモス回」の解説も話題となった。井上は「今作では、素朴さがテーマなので Dolby Atmosのような派手な響きは一見相反するように思う方もいるかもしれません。作ってみた結果としては音数は少ないけれど、聴いている方を包み込む感じや、位置情報の変化で情報量を増やし楽しめる作品になったと思います。」とコメント。Apple Music、Amazon Music Unlimitedユーザーは、AirPods Proなどドルビーアトモスのシステム環境下でぜひ体験して欲しい。
※ドルビーアトモスは、Apple Music、Amazon Music Unlimitedのサブスクリプションの登録者は追加費用なしで、対応している曲をドルビーアトモスによる空間オーディオで聴くことが可能。AirPods ProまたはAirPodsMax、最新バージョンのiPhone、iPad、Macの内蔵スピーカー、Apple TV 4K、Androidデバイスでも楽しむことができる。
さらには、メンバーによる楽曲解説として、オーディオライナーノーツも公開予定。詳細は公式SNSからチェックしてほしい。フジロック出演など話題を事欠かないWONKは、6月17日(金)の札幌公演を皮切りに全国8都市の全国ツアーも2年ぶりに開催する。LIVEごとに楽曲の質感をさらに変化させていく彼らのスタイルに今後も目が離せない。