アンコールでは『岡田くんもリハビリに励んで、早く戻って来てね!』とこの日欠席の岡田徹にエールを送り、懐かしのナンバー「スイマー」に。1978年発表の「ヌーベルバーク」に収められた郷愁感あふれるニュー・ウェイヴ・ナンバーだ。2020年10月の活動再開ライブで1曲目に演奏された曲でもある。
慶一が『9月といえば?』と客席に問うと『待ってました!』とばかりにマスクの下から歓声があがる。このところ、ほとんど演奏される機会がなかった屈指の人気曲「9月の海はクラゲの海」だ。この日のコンサートにはクレセント・ホーンズが加わった。「スイマー」のニュー・ウェイヴ・サウンドや、「9月の海はクラゲの海」のビートルズライクなストリングスが、ホーンセクションに代わることで、オリジナル曲とは違った肉感的なサウンドに生まれ変わった。この進化は新しい発見だ。
最後の曲はアルバムでもラストを飾る「私は愚民」。後半には場内の客電が明るくなり、フリージャズのようなインプロビゼーションの応酬となる。「monorail」のインプロビゼーションで始まったこの日のコンサートのイントロは、最後も同様のアウトロで締める。最後は慶一がコンダクターのように舞台の中央に立ち、混沌状態となった演奏にタクトを降ろし幕が閉じられた。
この日は12月3日の「レコードの日」に発売される2枚のアナログLPと、12月25日(日)に恵比寿 The Garden Hallで開催される「マニア・マニエラ+青空百景」再現ライブの開催情報も発表された。初めてアナログLPでリリースされるアルバム「マニア・マニエラ(1982)」は難解過ぎる!という理由で当時のレコード会社から発売中止を告げられた問題作(今聴けば充分なポップ作なのだが)。結局、当時ほとんど普及していなかったCD形態で数百枚プレスされた。今回のアナログ盤は、メンバーすら所有していない初版CDのジャケットをLPサイズで復刻。
12月25日(日) のライブは、その怪盤とも呼ばれる「マニア・マニエラ」と、同作の反省(?!)を生かして制作された裏マニア・マニエラと呼ばれるアルバム「青空百景(1982)」の収録曲を完全再現する。ファン垂涎の貴重なライブのチケットは10月4日まで先行抽選受付中。
9月24日(土)東京・昭和女子大学人見記念講堂
“It’s the moooonriders”レコード発売記念ライブ/セットリスト
(※)=It’s the moooonriders収録曲/(収録アルバム/発表年度)
01.monorail(※) /02.ボクハナク(DON’T TRUST OVER THIRTY/1986) /
03.海辺のダンス(※) /04.S.A.D(※) /05.駄々こね桜、覚醒(※) /06.雲と群衆(※) /
07.三叉路のふたり(※) /08.親より偉い子供はいない(※) /09.夢ギドラ’85 /
10.再開発がやってくる、いやいや(※) /11.ニットキャップマン(Bizarre Music For You/1996) /12.世間にやな音がしないか(※) /13.Beep Beep Beオーライ(イスタンブールマンボ/1977) /14.D/P(AMATEUR ACADEMY/1984) /15.Smile(※)
ENCORE;16.スイマー(ヌーベルバーク/1978) /
17.9月の海はクラゲの海(DON’T TRUST OVER THIRTY/1986) /18.私は愚民(※)
出演:
moonriders(鈴木慶一/武川雅寛/鈴木博文/白井良明/夏秋文尚)
サポート:澤部渡(Skirt)/佐藤優介(カメラ=万年筆)/クレセント・ホーンズ(湯浅佳代子、織田祐亮、東涼太)
ゲスト:DAOKO
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