10月5日に2年ぶり8枚目となるアルバム『ReLOVE&RePEACE』を発売した高橋優。それを記念し、10月6日に一夜限りの“青い”プレミアム生配信イベントを開催した。
このイベントはアルバム先行配信シングル「勿忘草」のフラワーカラーにちなみ、ステージの背景セットも“青”、高橋優もインナーや、靴下&靴にいたるまで“青”のコーディネートで登場し、抽選で選ばれた20名の招待客も “青”のドレスコードで思い思いの服装を身にまとい参加した。
イベントのMCにはLiLiCoが登場し、和気あいあいとしたトークを繰り広げたこの日。
実は、ラジオで共演しては映画の話などで盛り上がっている彼らだが、今回のアルバムに収録されている楽曲「STAND BY ME!!!!」にもLiLiCoが参加するなど親交は深く、そのため今回のMCを任されることになった。
そんなLiLiCoが聴き手となり、本作『ReLOVE&RePEACE』の制作についてもたっぷりと話した2人。本作のコンセプトは「再会」をテーマに用い、「デビュー当時からずっと、自分の目に見えるものや感じたことをそのまま楽曲に表現するっていうことをやってきて、2022年はどういう年だったのか、前回のアルバムから今まではどういう日々だったのかっていうのを考えながら曲を書いていったんです。そういう中で 『人ってなんだろう、愛ってどういうことなんだろう』とか、特に今年は 『平和ってどういうことなんだろう』とかを考えていたことがすごく多くて」と制作時の思いを語る。
「とは言いつつ、『めっちゃ考えた』ってアルバムをお届けするのも結構つらいじゃないですか。考えて聴かなきゃいけないのかなって感じちゃうし。だからこれは”リラリピ”って略して、リラックスして聴いてもらいたいなって。音楽を普通に楽しんでもらえるのが一番嬉しいので」と温かい表情で口にした。
「いつもアルバムには16曲くらい入れてるでしょ?」とLiLiCoが聞くと、「そうなんですよね。届けたい思いとしては今回もたくさんあったんですけど、せっかくアルバムリリースさせてもらったらそれをライブでも届けたいじゃないですか。12曲くらいだと、ちゃんとライブ本編の中に入れて全部お届けできるんですよね」と高橋。
「昔の曲もやりたいし。そうやって本編が5時間、6時間になるのはさすがにみなさんも疲れちゃうよね?」とファンに問いかけると、真剣に話を聴いていたファンは首を横に振る。
「こういう人に甘えちゃうんですよね、でもスタッフには嫌われちゃいますね」と笑いを誘いながら、集まったファンとコミュニケーションを取った。
今作は曲数だけでなく、作り方にも変化があったという。「まずスタッフもお客さんだと考えて。なので、10曲作ったら1曲『これを聴いてもらおうかな』っていうのを選んで、リアクションを聞いたり。でもそうやって自分の中で溜め込むようになると、どれを聴いてもらおうかって悩むのに時間がかかってくるんですよね。そうなると、レコーディングが始まったら始まったでどの曲にも愛情が湧きすぎて、自分の温めていたイメージもあるからバンドメンバーへのリクエストが尋常じゃないくらい細かくなったんですよね」と、制作の変化とアルバムに込めた気持ちの大きさについても語った。
更にこの日はアルバム制作の話題だけでなく、1夜限りの“青い”プレミアム生配信イベントということで、カプセルを引いて出てきた青にまつわる話題でトークをするコーナーも。
「青天の霹靂」というテーマでは、高橋もLiLiCoも好きだという映画についての話題が。LiLiCoが「人生でNo1」と称した映画『歓びを歌にのせて』を「自分にとっては人生で何番目だろう」という気持ちがよぎりながら観たという高橋。
「でも、僕にとっても人生で一番くらい素晴らしい映画になりました。あれは歌を歌う人が観たら誰でも思うところはありますよね。本当に歌うことって素晴らしいなって」と絶賛。
「前ラジオにお邪魔させていただいたときに、5回見たって言ってましたよね」とLiLiCoが返すと、「今や5回どころではないです」と高橋。2人ならではの熱い映画トークが炸裂した。
続く、「青春の話」というテーマでは、「みんなで今日のイベントを作り上げたいと思って」と、「みなさん今日席番号が振ってある紙をもらったと思うんですけど、それを切る作業を僕がやりました」とファンにとっては嬉しい知らせが。
「青春でしょ?切っている作業が学校祭みたいで懐かしかったです。それこそ自主制作しているときも、歌詞カードをCDケースに入れるために自分で切ったりしていたので、今思うとあれも青春だったなって」と振り返った。
そして最後に1つだけ入っていたキラキラ光る青いカプセルを開けると、中にはピックが。
「ということは、弾き語りライブをしてもらえるんでしょうか?」というLiLiCoの言葉をキッカケに、早速弾き語りのミニライブの準備を行う高橋。そして、再度登場すると「勿忘草」と「HIGH FIVE」の2曲を披露した。
「勿忘草」では徐々に高まる歌の熱量とその抑揚で会場を圧倒し、「HIGH FIVE」では「いつか一緒に歌おうね」と呼びかけながら、ふくよかな歌声で悠々と歌い上げる。
目の前にいるファンに、そして配信越しで見ているファンにまで勇気を与えるような力強い演奏を披露し、この日のイベントは幕を閉じた。