現在も闘病を続ける坂本龍一を励ます意味で、レーベルcommmonsがアニバーサリー・サイトを立ち上げた。タイトルは「10 Favorites – Ryuichi Sakamoto | 私が好きな坂本龍一10選」。教授の音楽を愛する人々が独自の視点で1人10作品を紹介する。
第24回目は、映画監督 是枝裕和氏の登場。
「坂本龍一さんは、尊敬する歳の離れた兄です。精神的な。小さい頃からその音楽に触れ、活躍を仰ぎ見ていたので10歳しか年齢が離れていないことに、改めて驚愕して落胆しています。一体自分は何をしてきたんだろうと思います。
そんな感慨はさておき。僕は音楽の専門的な知識がまるでないもので、坂本さんの音楽の変遷が、どこから始まって何を経て、今何に至って、これからどこへ向かうのか?さっぱりわからないのですが、同じところに留まらず、変化し続けているのだということは、それだけは、わかります。そして、そのことがとても大変だということも、わかります。だからこそ、尊敬するのです。
この文章がアップされる頃には情報解禁されていると思いますが、そんな坂本さんに新作の映画「怪物」の音楽をお願いしております。満を持して、の依頼でした。時間がかかりました。覚悟が必要なんです、流石に。
撮影中、編集中、ずっと坂本さんの音楽を部屋でかけていました。で、勝手に編集した画像に音楽を仮り当てしていました。まだお返事をもらう前から。楽しかったです。
お引き受けいただけなかったら、音楽は無しで行こうかと思っていました。よかったです。今回選ばせて頂いた10曲はそんな制作途中で、聴き直したものの中から選ばせていただきました。10曲に絞るのに一週間かかりました。年賀状を書くのを諦めました。」
また現在は、大竹伸朗、稲垣吾郎、吉本ばなな、高谷史郎、高橋幸宏、浅田彰、水原希子、細野晴臣、中里唯馬、村上龍、LEO、UA、福岡伸一、U-zhaan、李 相日、池田亮司、藤原ヒロシ、若林恵、渡辺信一郎、藤原帰一、中谷美紀、真鍋大度、大貫妙子の選曲がメッセージとともに公開されている。(敬称略、発表順)
坂本龍一の音楽を愛する人々が選曲する「〜私が好きな坂本龍一10選〜」。
独自の視点から選ばれた作品群。それは新発見となり、新たな坂本龍一の音楽の旅へと誘います。
特設サイト「10 Favorites – Ryuichi Sakamoto | 私が好きな坂本龍一10選」
URL: https://www.commmons.com/10favorites/