生命の価値は誰もが同じはずだが、交通事故の死亡慰謝料には差がつけられる。「公正(フェア)な補償額はどのように決めるのか」という倫理的な難問が、見事なエンタテインメントになった。
橘玲(作家)
「人間の可能性」について一縷の望みを持ち続けている人にこそ、見てほしい。
正義とは?公平とは?命の値段とは?答えの出ない問題に答えを出そうとするとき、
共感と対話こそがカギになるということを、この映画が教えてくれる。
山口周(独立研究者・著作家・パブリックスピーカー)
数字に置き換えられるはずのない悲しみに心を揺さぶられたのなら、映画の「その後」にも思いを巡らせたい。米国の「報復攻撃」や侵攻の犠牲となり、何ら支えを受けられずにいる、アフガニスタンやイラクの人々の命にも。
安田菜津紀(認定NPO法人Dialogue for People副代表/フォトジャーナリスト)
航空業界と富豪しか救うつもりのない政府、頭でっかちの弁護士、翻弄される犠牲者の家族。これを「美談」にするのが、アメリカの民主主義だ。
斎藤幸平(経済思想家)
100人近い被害者遺族を演じる俳優たち、その全員が素晴らしい。
悲しみとやるせなさ、不条理を抱えた存在。
命の価値がどう違うのか、問い直してしまう。
突きつけられてしまう。
私たちは、この映画を通して何百もの命と出会ってしまうのだ。
瀬々敬久(映画監督)
この映画は喪失、悲しみ、苦悩、怒り、を容赦なく映し出す。
しかし同時にそれらを受容し諦めず前進する人たちの、つまり私たちの物語でもある。
三輪記子(弁護士)
誠実とは何か。信頼とは何か。
煩悶する姿に答えを探し続けた。
答えなんてないのでは、という疑いを持ちながら。
武田砂鉄(ライター)
一人一人の、一つ一つの命に向き合うことで、それが次々と繋がりあって僕達の社会を作っていくことがわかる。その営みにこそ”価値”がある。
ダースレイダー(ラッパー)
ルールや公平性という一見“正義”の前に、私たちは一番大切なことを忘れがちだ。目の前にいる人たちが希望を持てないルールや公平性には何の意味もないことを、この映画は改めて伝えてくれる。
浜田敬子(ジャーナリスト)
9・11テロにこんな物語があったことに驚き、弁護士の苦悩に胸を突かれ、彼らが向き合う遺族たちの癒せぬ思いに涙した。悲しみに寄り添うことで、人はどれだけ救われるのか。これはお金の話ではない、魂の物語だ。
松原耕二(ニュースキャスター)
熟慮の末に契約書を破り捨てる勇気を持つ者だけが時代を切り開く。それが弁護士であろうと、なかろうと。
水野祐(法律家・弁護士)
「命に値段をつける」という
ヒリヒリした現場に居合わせた気持ちになった。
資本家の身勝手に忖度する交渉は人々を分断する刃。
必要なのは絶望の淵にいる人々の状況を自分ごとと考える愛だ。
道を拓くにはそれ以外ない、と再認識した。
永田町の住人こそ本作を観るべき。
山本太郎(れいわ新選組代表・参議院議員)
我々は法の目から見ると利益を産み出す機械でしかないのか。その機械の価値は産み出す利益で決まる。しかし人の命に貴賤はあってはならないはず。これは海の向こうの話ではない。日本でも同じ問題がある。あなたのお命、いかほど?
菊地幸夫(弁護士)
20年以上経つ今でも、あの日、あの時、あの瞬間の「記憶」が消えることはない。
この事実に基づく物語もまた、9・11のもう一つの「記憶」として、私の心に深く刻まれることになるだろう。
大城慶吾(月刊『Wedge』編集長)
知らなかった9.11テロのその後。
命の価値を巡って対立する国家の論理と個人の思い。
その狭間で苦悩する弁護士たち。
自分ならどうするか…思わず考えてしまった。
白か黒かではなくどの色のグレイを選ぶのか?
村尾信尚(関西学院大学 教授)
ワース 命の値段
監督:サラ・コランジェロ 脚本:マックス・ボレンスタイン 出演:マイケル・キートン、スタンリー・トゥッチ、エイミー・ライアン
2019年/アメリカ/英語/118分/シネスコ/カラー/5.1ch/原題:WORTH /日本語字幕:髙内朝子 © 2020 WILW Holdings LLC. All Rights Reserved.
提供:ギャガ、ロングライド 配給:ロングライド 公式サイト:longride.jp/worth/
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