ザ・ローリング・ストーンズのギタリストであるロニー・ウッドはジェフ・ベックがザ・ローリング・ストーンズへの加入を誘われたという噂に言及して、「スケジュールについていけなかっただろう」と語っている。
ロニー・ウッドは『モジョ』誌のインタヴューで今年1月に細菌性髄膜炎にかかって享年78歳で亡くなったジェフ・ベックについて語っている。
「彼はスケジュールについていけなかっただろうね。前にエリック・クラプトンに『自分もバンドに加入できたかもしれない』と言われたんだけど、『ああ、でも、あの連中とやっていかなきゃならないんだぜ』と言ったよ」とロニー・ウッドは語っている。
ロニー・ウッドはジェフ・ベックは脚光を浴びることやザ・ローリング・ストーンズの「シンプルなブルースやロックンロール」のサウンドを求めていなかったと続けている。「脚光を浴びるようなことがあると、『君たちに任せるよ』と言って、いなくなるんだ。ジェフはシンプルなブルースやロックンロールのアプローチにも満足しなかっただろうね。彼はバディ・ガイが好きだったけど、実験的なジャズ・ミュージシャンであるヤン・ハマーとも一緒にやっていて、自分にはついていけなかった。既に僕らは違った道をいっていたんだ」
ロニー・ウッドはジェフ・ベックの訃報を受けて、追悼の意を表して次のようにツイートしていた。「ジェフが逝ってしまって、バンドのブラザーの1人がこの世を去ったように感じている。彼を心底惜しむことになるだろう。サンドラ、家族、彼を愛していた人々にお悔やみを申し上げます。初期にジェフ・ベック・グループで一緒にアメリカ制覇をしたことについて感謝している」
「音楽的にはあらゆるルールを僕らは破ることになった。それは素晴らしい画期的なロックンロールだった。彼を讃えて“Plynth”というすごい曲を聴いてほしい。ジェフ、ずっと大好きだよ。神の御加護を」
ジェフ・ベックの葬儀は出身地であるサリー州ウォーリントンで行われ、レッド・ツェッペリンのギタリストであるジミー・ペイジは彼のことを「物静かな達人」だったと評している。