坂本龍一は自身がキュレーションした「フューネラル」と題したプレイリストがマネージメントによって公開されている。
プレイリストはソーシャル・メディアで公開されており、マネージメントは次のように述べている。「坂本龍一が自分の葬儀で流すために個人的に編集していたプレイリストを、彼の死去に伴って共有したいと思います。彼は最後の最後まで本当に音楽と共にありました」
Ryuichi’s Last Playlist.
We would like to share the playlist that Ryuichi had been privately compiling to be played at his own funeral to accompany his passing. He truly was with music until the very end.
– skmt managementhttps://t.co/QPeSnthq9p pic.twitter.com/lK7B2ltUM9
— ryuichi sakamoto (@ryuichisakamoto) May 15, 2023
33曲のプレイリストはバッハ、ドビュッシー、ラヴェルといった好きだった曲が収録され、冒頭は坂本龍一が度々コラボレーションしてきたアルヴァ・ノトによる11分の楽曲“Haloid Xerrox Copy 3 (Paris)”が飾っている。
プレイリストはこちらから。
先日、ミラン・レコーズはソロの作品を新たに編纂したコンピレーション・アルバム『トラヴェシア』をリリースしている。アルバムはアカデミー賞も受賞しているメキシコ人映画監督のアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥが選曲を担当しており、アルバム・タイトルはスペイン語で「旅」を意味している。
坂本龍一は2014年に咽頭ガン、2020年に直腸ガンと診断されて、今年3月28日に亡くなっている。享年71歳だった。昨年12月、坂本龍一は「Ryuichi Sakamoto: Playing the Piano 2022」というコンサートを配信している。
訃報を受けて、ジョニー・マー、クエストラヴ、マッシヴ・アタック、デヴィッド・ボウイの遺産管理団体らが追悼の意を表している。
ダニエル・ピーターズ坂本龍一の訃報を受けて次のように『NME』に寄稿している。「「キャリアを通じて、彼は絶えず伝統に逆らい、楽器編成、作曲、技術の面で革新的なことを行ってきた。何十年もの間、彼はポップ・ソングに魅了され続け、初期の深いクラシック音楽からの影響を抱えながらも、様々な音楽的手法によってその形式の耐久性を試してきた。彼の旅立ちの後、坂本龍一のような人がもう現れるとは想像もできない」