メタリカのジェイムズ・ヘットフィールドは現在暮らしているコロラド州ヴェイルで負傷したウクライナ兵の下を訪問したことが明らかになっている。
コロラド州出身のケリー・ローリグは医師や理学療法士と協力して、戦争で手足を失った人にアメリカで義肢を提供する「リムズ・フォー・リバティ」という活動を行っており、彼女からジェイムズ・ヘットフィールドはコロラド州ヴェイルの病院で治療を受ける兵士を訪問してもらえないかという依頼を受けたという。
現地時間5月11日、ウクライナ兵のローマン・デニスクとイゴール・ヴォイヌの下をジェイムズ・ヘットフィールドは訪れており、ケリー・ローリグの車には「いい1日になった」というメモが残されていたという。
「予想外のことでした」とイゴール・ヴォイヌは『デイリー・ヴェイル』紙に語っている。「彼だと分かった瞬間も信じられませんでした。非常に短かったですが、とてもあたたかい面会になりました。病院じゃなくて、キャンプファイアで会って、お酒でも飲めたらよかったのにと思いました」
ケリー・ローリグはロシアによるウクライナ侵攻を受けて、ポーランドとウクライナの国境でヴォランティアを探す活動を行っており、そこでできたウクライナ人の友人のために「リムズ・フォー・リバティ」の活動を行うようになったと説明している。
「私はいつも他人を助けるために命をかける人々に魅了されてきました」とケリー・ローリグは語っている。「戦争が始まって、今は人々を助けに行くことだということが分かりました。それで自分も行うことにしたのです」
昨年4月、メタリカは自身のチャリティ団体である「オール・ウィズイン・マイ・ハンズ・ファウンデーション」を通してウクライナ人の難民を援助するために50万ドル(約6000万円)を寄付している。
メタリカはロシアによるウクライナ侵攻で国を逃れてきた人々に食事を提供する団体「ワールド・セントラル・キッチン」に寄付を行ったことを発表している。
「シェフのホセ・アンドレスと献身的なワールド・セントラル・キッチンが人道的危機の中で最前線で行っている仕事はまさに驚くべきものです」とドラマーのラーズ・ウルリッヒは寄付について語っている。
「ヨーロッパの6つの国で自宅を追われた数百万人のウクライナ人に食事を提供している彼らのチームを援助できることに刺激を受けますし、恐縮していますし、誇りに思っています」