ポール・マッカートニー&ウイングスは2024年2月2日にリリースされる『バンド・オン・ザ・ラン』の50周年盤より“Band on the Run”のアンダーダブド・ミックス音源が公開されている。
妻のリンダ・マッカートニーと2人のメンバーと共にウイングスは1971年にポール・マッカートニーによって結成されている。『バンド・オン・ザ・ラン』はウイングスのサード・アルバムで、1973年にリリースされている。アルバムは複数のグラミー賞を受賞しており、UKを含むいくつかの国でチャートの1位を獲得している。
“Band on the Run”のアンダーダブド・ミックス音源はこちらから。
今回の50周年記念エディションはアナログLPをはじめとするさまざまなフォーマットで発売される。2CDエディションは米国オリジナル盤と同じ曲目のアルバム本編とアンダーダブド・ミックスが収録され、こちらにはリンダ・マッカートニー撮影のポラロイド写真を使用したポスターが、両面印刷/折り畳み式で付属する。
LPのスペシャル・エディション(輸入盤のみ)には、1973年当時のオリジナル・マスター・テープから高品質でデジタル変換した音源を基に、ハーフ・スピード・カッティングで製作されたもので、カッティングはロンドンのアビイ・ロード・スタジオのマイルズ・ショーウェルが手掛けている。このLP盤エディションの収録曲は“Helen Wheels”が収録された米国盤のそれに準拠しており、さらにはリンダ・マッカートニー撮影のポラロイド写真を使用したポスターも付属する。
同じくアナログ盤の2LPエディション(輸入盤のみ)には、ハーフ・スピード・カッティングで製作された米国盤のアルバム本編に加え、2枚目のディスクとして収録曲のアンダーダブド・ミックスが併録される。なお、スリップケースに収納されるこちらのセットにはリンダ・マッカートニー撮影のポラロイド・ポスターが2枚付属する。
ポール・マッカートニーはアンダーダブド・ミックスについて次のように述べている。「これはみんながこれまで聴いたことのない『バンド・オン・ザ・ラン』なんだ。曲を作って、別のギターとか追加の要素を入れることはオーヴァーダビングと言うけれど、このヴァージョンはその逆で、アンダーダビングなんだ」
この未発表のラフ・ミックスは1973年10月14日にAIRスタジオでジェフ・エメリックとピート・スウェットナムによって制作されている。
また、今回、ついに『バンド・オン・ザ・ラン』のドルビー・アトモス・ミックスも制作されており、こちらはジャイルズ・マーティンとスティーヴ・オーチャードが新たに手がけたものとなっている。