リトル・リチャードは映画『リトル・リチャード:アイ・アム・エヴリシング』が2024年3月1日よりシネマート新宿ほかで日本上映されるが、特報映像とが公開されている。
海外版の映画公式サイトには作品の説明として次のように記されている。「ローリング・ストーン・フィルムスの協力の下、バンガロー・メディア&エンタテインメント、CNNフィルムス、HBOマックスがプロデュースした映画『リトル・リチャード:アイ・アム・エヴリシング』はリサ・コルテスが監督を務め、サンダンス映画祭のオープニング・ナイトに上映されており、ロックンロールの起源となった黒人のクィアの物語であり、ホワイトウォッシュされたアメリカン・ポップ・ミュージックの定説を打ち破って、革新者にしてオリジネーターであるリチャード・ペニマンをつまびらかにするものだ。リチャードの複雑な内面に迫る豊富なアーカイヴとパフォーマンスを通して、この映画はアイコンの人生について、あらゆる矛盾をはらみながら紐解いていく」
「家族、ミュージシャン、先進的な黒人クィアの研究者へのインタヴューを通して、映画はリチャードがいかにして究極の自己表現のためのアートフォームを生み出し、彼が世界に与えたものを彼は自分自身に与えられなかったことを描いていく。その生涯を通してリチャードは神とセックスとロックンロールの狭間で、きらめくヒビ割れたピンボールのように揺れ動いていた。世間は彼を箱に押し込めようとしたが、リチャードは多くのものを内包する全能の存在だった。彼は臆面もなくあらゆるものを体現していた」
特報映像はこちらから。
2020年、ミック・ジャガーはリトル・リチャードの訃報を受けて次のように述べている。「リトル・リチャードが亡くなったことを聞いて本当に悲しい。彼は10代の頃、自分にとって最大の影響を受けた人であり、今聴いても50年代中盤に彼が初めて音楽シーンに出てきた時と同じ生々しく刺激的なエネルギーを持っている」
「彼とツアーを回った時、毎晩彼の動きを見て、観客を巻き込んで楽しませる方法を学んだ。僕にアドバイスをくれる、常に寛大な人だった。彼のポピュラー・ミュージックへの貢献はおおきなものだよ。リトル・リチャードのことを惜しむだろうね。神の御加護を」
ボブ・ディランはフェイスブックで次のように述べている。「リトル・リチャードの訃報を聞いたところで悲しんでいる。僕がまだ幼い頃から、彼は憧れの存在で道標となる人だった。僕がやってきたことをやるように、彼独自の精神が動かしてくれたんだ」
「90年代初頭にヨーロッパで彼といくつかの公演をやったけど、何度も彼の楽屋で過ごしたよ。彼はいつも寛大で、やさしく、謙虚だった。パフォーマー、ミュージシャンとしてはなおダイナマイトで、今なお彼からは多くの学ぶことがある。存在として彼は常に初めて聴いた時のリトル・リチャードと同じで、歳を重ねたことにおののき、僕はいつも同じ少年となるんだ。当然のことながら、彼は永遠に生きることになる。でも、人生の一部が失われてしまったようだよ」
日本上映の概要は以下の通り。
映画『リトル・リチャード:アイ・アム・エヴリシング』
製作・監督:リサ・コルテス(『プレシャス』製作総指揮)
出演:リトル・リチャード、ミック・ジャガー、トム・ジョーンズ、ナイル・ロジャーズ、ノーナ・ヘンドリックス、ビリー・ポーター、ジョン・ウォーターズ
2023年/アメリカ/101分/カラー/ビスタ/5.1ch/DCP
原題:LITTLE RICHARD:I AM EVERYTHING
字幕:堀上香/字幕監修:ピーター・バラカン
提供・配給:キングレコード
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2024年3月1日(金)より、シネマート新宿ほか全国ロードショー
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